“もとより日本の社会文化や表現文化にとっては「間」は根本的なコンセプトであるが、いまや文明史にとっても何かと何かのAIDAに注目しつづけることは、生物と環境と人類の多様性、歪みつつある高度情報資本主義の行方、ネット社会とリアル社会のすれちがい、脳と心とAIの関係に接近するための欠かせない視野になっている。” ー 松岡正剛
例外的な学びの場 [AIDA]
「これだけクオリティが高いセミナーはほかにはありません。」そう語るのは、元外交官で作家の佐藤優さん。「学知を身につける講座はあるし、ビジネスパーソンのリーダーシップを育てるセミナーもあります。けれど、その両方が合わさっているのは、[AIDA]だけです。」
▶︎佐藤優さんのインタビュー記事([AIDA]公式サイト掲載)より。
[AIDA]とは、Hyper-Editing Platform [AIDA]のこと。毎年10月から3月にかけて開講され、シーズンごとに「生命と文明のAIDA」(Season1)、「メディアと市場のAIDA」(Season2)、「日本語としるしのAIDA」(Season3)、といった「あいだ」をめぐるテーマを設定し、松岡正剛座長のもと多士済済の知識人やアーティストをお招きしています。佐藤優さんは、[AIDA]ボードメンバーのひとりです。
▶︎Hyper-Editing Platform [AIDA]公式サイト
▲Hyper-Editing Platform [AIDA]は編集工学研究所のブックサロンスペース「本楼」で開催される。
「直接役立たない」からこそ、学ぶ意味がある
2024年3月まで開催されていた[AIDA] Season4のテーマは、「意識と情報のAIDA」。人間の意識や心の仕組みから、AIと共生する未来、「私」とは何かをめぐるアートや、ベイトソンの学習理論まで、幅広いトピックを扱いました。
ゲストにお招きしたのは、浅野孝雄さん(埼玉医大名誉教授)、落合陽一さん(メディアアーティスト)、金井良太さん(神経科学者)、佐藤良明さん(米文学者・翻訳者)、森口佑介さん(発達心理学者)、森村泰昌さん(美術家)。
▶︎各回開催記録はこちらからご覧いただけます。
ボードメンバーには、大澤真幸さん(社会学者)、佐藤優さん(作家・元外交官)、武邑光裕さん(メディア美学者)、田中優子さん(江戸文化研究者)、村井純さん(情報工学者)、吉川浩満さん(編集者)が名を連ねました。
ジャンルもモードも全く違うゲストやボードメンバーが入り混じり、「座衆」と呼ばれる参加者たちも一緒になって議論を交わす。そんな[AIDA]のことを、佐藤優さんは「仕事に直接役立つとは限らないことを学べる、だからこそ意義がある」と言います。
▶︎座衆の体験インタビュー一覧
「「あいだ」を考えるということは、人間を真面目に考えることです。人間という言葉は「ひと」だけでなく、そこに「あいだ」という文字が加わっています。人と人のあいだに、人間の核としての倫理が生まれる。差異も生まれる。あらゆる物事は「あいだ」から出てくるのです。」
▲佐藤優さん自身も、[AIDA]講義中は猛烈な勢いでメモを取りながら参加されている。
[AIDA]を語るイベント、「AIDA OP 2024」開催!
[AIDA]は通常、受講者のみが参加できるクローズドな学び舎です。そんな[AIDA]を一夜限り「オープン」にしてしまおう、というイベント「AIDA OP(アイダオープン)」が4月23日(火)に開催されます。
佐藤優さんをゲストに迎えて、[AIDA]とは何か?そして、今こそ必要な「学び」とは何か?を、[AIDA]本編の記録映像も振り返りながら交わします。貴重な機会を、ぜひお見逃しなく!
<イベント概要>
AIDA OP(アイダオープン)2024
~佐藤優氏と考える、ビジネスリーダーの学び方~
■日時:2024年4月23日(火)19:00-21:30(18:30受付開始)
■参加方法:会場参加(40人限定)+ オンライン参加(無制限)
■内容(予定):
1)AIDAボードメンバー 佐藤優氏のトークセッション
2)AIDAアーカイブ映像を活用したセッション など
■参加費用:
・会場参加 6,000円(税別)
・オンライン参加 3,000円(税別)
*会場参加の皆様には、ウェルカムドリンク、軽食をご用意しております。
*オンライン参加の方には追ってzoomアクセスキーをお届けします。
■会場:
編集工学研究所 ブックサロンスペース[本楼]
〒156-0044 東京都世田谷区赤堤2丁目15-3
▶︎申し込み:こちらよりお申し込みください。
お申し込み時に、参加方法(会場リアル/オンライン)をお選びください。
https://eel-jp.box.com/s/3nqcofbsilhe9pybhkoh3t5xwnq7rus8
山本春奈
編集的先達:レオ・レオーニ。舌足らずな清潔派にして、万能の編集ガール。定評ある卓抜な要約力と観察力、語学力だけではなく、好奇心溢れる眼で小動物のごとくフロアで機敏な動きも見せる。趣味は温泉採掘とパクチーベランダ菜園。愛称は「はるにゃん」。
オーウェルじゃ足りない。スフィフトまでやんなさい。 松岡さんに、いっちばん強烈に叱られたときに、言われたことです。 2023年の、編集工学研究所・松岡正剛事務所・百間の合同新年会でのこと。新年には毎年スタッフたちが「今年 […]
戦争の世紀をどう読み解くか。「『情報の歴史21』を読む 手嶋龍一編」7月23日(火)開催!
戦後、79年。私たちは「戦争の後」を生きていながら、気づかないうちに「次なる戦中」に生きているのかもしれない。7月の「『情報の歴史21』を読む」イベントは、外交ジャーナリスト・作家の手嶋龍一さんをゲストにお迎えします。 […]
科学と社会は切り離せない。「『情報の歴史21』を読む 佐倉統編」6月25日(火)開催!
科学技術に関わるということは、社会に関わるということなのだ。 ー佐倉統『科学とはなにか』 2024年のアカデミー賞で、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が作品賞をふくむ7冠を獲得しました。 […]
プレスリー、ビートルズ、ボブ・ディラン。どんな「時代」がロックを生み、ポップスをつくったか?「『情報の歴史21』を読む 佐藤良明編」5月12日(日)開催!
16歳のプレスリーがメンフィスの街をそぞろ歩いていた頃、サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』がニューヨークを舞台に、鬱屈した社会に唾を吐いた。歴史は、絡まり合って時代を作る。 ポップカルチャー研究 […]
編工研社長コラム「連編記」 vol.6 「代」:「代わり」に潜むリスクとチャンス
編集工学研究所の社長・安藤昭子のコラム連載「連編記」の第6回をお届けします。 (社長コラム「連編記」は、「編集工学研究所Newsletter」で配信しています。Newsletterには、編集工学研究所のウェブサイトよりご […]