【多読アレゴリア:終活読書★四門堂】春の門は花と詩がいっぱい!

2025/02/12(水)12:00
img

 四つのシをめぐって、あれやこれやとアレゴリア、「終活読書★四門堂」も<冬:私>の季節はそろそろ大団円。バトンタッチに向けてスタンバイOKの<春:詩>担当の塚田堂守より、お誘いメッセージをお届けします。

 

 “春御堂“を受け持ちます「詩テンノー」こと塚田有一です。

 

 <春:詩>の入り口は「花を手向ける」こと。ネアンデルタールの時代から死者に花を手向けつづけてきた人類の「他者の死を悼む心」が詩(うた)の核だろうと考えるからです。

 

 その心というものは目に見えないので、心の形代として花は手向けられてきましたし、季節を巡る花や風光やものに言寄せて、人はさまざまな歌をつむいできました。ことあるごとに往く季節を惜しみ、魂を送る手立てをし、その再生を願い、叶った折りには喜び踊ってきました。

 

 われわれは雪月花にも花鳥風月にも死を超えた物語を聞き、読み続けていると思うのです。生命の横溢する春から夏へ、本だけでなく、その身体で「未発の本」に触れにいき、彼方と此方の境界であわいの詩を交わし合い、未知の自分にも会いに行きましょう。

 

 今や近しい人を看取り、惜別する儀礼は、専門の業者に任せることが殆どです。しかも近親者のみで済ませるケースもかなり多くなりました。そんななか、お題の一つにはISIS編集学校ならではの「惜門會(せきもんえ)」をプランするというものも考えています。

 

 春御堂の終わりに近い5月11日には、本楼にて、歌と花の手向けの会を予定しています。密かにその熱き心根に驚嘆した方も多いと思われる、あの『うたかたの国』の編集者・米山拓矢さんを迎え、まだほとんど明かされていない本の誕生秘話をきき、お題もやりつつ、みなさんと旬の花を手向けたいと思います。

 

 行ってしまう春を惜しむ花でもあり、もちろん松岡校長の魂へ手向ける花です。供養の一つのかたちとして、面影を恋うる座になると思います。

塚田有一

 

 

 冬の始動時に乗り遅れた方、もろもろ事情のあった方、辛気臭くて敬遠した方も、この先にあるのは感動だけ。さぁ、ポ チ ッと、ご参集ください!

 

花 :塚田有一
写真:塚田愼一


多読アレゴリア2025春「終活読書★四門堂」
【定員】40名
【申込】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025haru
【開講期間】2025年3月3日(月)~2025年5月25日(日)
【申込締切】2025年2月24日(月)
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込)
 ※ クレジット払いのみ
 ※ 初月度分のみ購入時決済
 以後毎月26日に翌月受講料を自動課金
 例)2025春申し込みの場合
 購入時に2025年3月分を決済
 2025年3月26日に2025年4月分、以後継続
 ・2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。
 ・1クラブ申し込みされた方にはクーポンが発行されますので、
  そちらをご利用の上、2クラブ目以降をお申し込みください。
【お問合せ】allegoria@eel.co.jpまでご連絡ください


 

【2025春 多読アレゴリアWEEK】

2025春 始動★多読アレゴリア募集スタート!!!!!

 

▼着物コンパ倶楽部

New! 2025春に始まります〜(vol.1)

お稽古しないクラブです(vol.2)

 

▼MEditLab for ISIS

編集術を使って、医学ゲームをつくる!?

 

▼勝手にアカデミア

はとさぶ連衆は鎌倉に集い俳句を詠みつつアカデミア構想に巻き込まれるの巻

 

▼軽井沢別想フロンティア倶楽部

別想の軽井沢で自分だけのトポスを深掘りしてみる

 

▼大河ばっか!

べらぼう絢華帳 ~江戸を編む蔦重の夢~ その五

 

▼よみかき探Qクラブ

読むこと・書くことは、アタマの中で思うことから始まる

 

▼身体多面体茶論

其儘身体尽し

 

▼終活読書★四門堂

春の門は花と詩がいっぱい!

 

 

  • 大音美弥子

    編集的先達:パティ・スミス 「千夜千冊エディション」の校正から書店での棚づくり、読書会やワークショップまで、本シリーズの川上から川下までを一挙にになう千夜千冊エディション研究家。かつては伝説の書店「松丸本舗」の名物ブックショップエディター。読書の匠として松岡正剛から「冊匠」と呼ばれ、イシス編集学校の読書講座「多読ジム」を牽引する。遊刊エディストでは、ほぼ日刊のブックガイド「読めば、MIYAKO」、お悩み事に本で答える「千悩千冊」など連載中。