本楼に、凛とした花が咲きほこる。
佐々木局長の帯には木蓮、司会の長島師範代の着物には先駆けた桜。節目を迎えた学衆に捧げることほぎの花だ。今回のイシス編集学校 第81回感門之盟では久しぶりに本楼に学衆を迎えることができ、リアルな人の息吹が懐かしい。佐々木局長の開始を告げる挨拶は、目の前の学衆に、zoomの画面の向こう側に同時に届いた。局長が優しく呼びかけた画面の向こうは、なんとニュージーランドだ!鵜養師範代と50[守]の学衆であるお嬢さんが登場し、拍手喝采が沸き起こる。「40年の差があるけれど、親子で編集工学という共通の話題があることが嬉しいです」鵜飼師範代の言葉が、世代をつなぐ編集の力を感じさせた。
15[離]を駆け抜けた長島師範代は、自身のイシスの遍歴を「めげない」という言葉で束ね、最前列に座る学衆のTシャツの「めげない」の文字に励まされると声を上げた。自身も二人の子供を編集の力で世界とつないでいる。
時間と空間と世代をも、編集の力が繋いでいく。
それぞれが、きざしの萌えだす律走で、イシス編集学校全体にどんな律動が起こすだろうか。第81回感門之盟 律走エディトリアリティがいま、始まった。
北條玲子
編集的先達:池澤祐子師範。没頭こそが生きがい。没入こそが本懐。書道、ヨガを経て、タンゴを愛する情熱の師範代。柔らかくて動じない受容力の編集ファンタジスタでもある。レコードプレイヤーを購入し、SP盤沼にダイブ中。
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