私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!そのなかからエディスト編集部メンバーが厳選した、もう一度読みたい注目の”今月の推しキジ” をお届けしています。今回は、選者として初参加のあの方も、登場です。
それでは、2月に公開された記事の中から、今月の推しキジ、いってみよー!
あなたのイチ推しはどれでしたか?
金:多読ジムにはこんな企画もあります。
後藤:昨年の多読ジムSeason16より倶楽部撮家とのコラボ企画がはじまりました。
金:はい、隠れ家のようにひっそりと小さく、しかしラディカルな表現を目指しています。内容は、シーズンごとにテーマのエディションを撮影するというもので、講座内ではまつみち(松井路代)さんが企画を仕切り、エディスト講評のウォッチメンがゴトー(後藤由加里)さんです。
後藤:今回は千夜千冊エディション『性の境界』を撮るというもの。エントリー作品は少し減ってしまったものの、消化されるだけの写真ではない、「本を撮る」集中が感じられた作品が揃いました。本を撮る文化が多読ジムに芽吹いてきています。
金:記事のアイキャッチ欄には毎回、ゴトーさんのお手本がバーンと飛び出し、それに連なるようにして初々しく投稿作品が列をなします。さらにそこに、ゴトーさんの誠実で品のあるテクストが盛り付けられていて、読み進めていくと清々しい気分になります。次回「仏教の源流」もそろそろ公開される頃。楽しみです。 ── 後藤 由加里 & 金 宗代
─ 異彩の発見でPick!
⦿イシスが産むマニエリスム――52[守]特別講義
イシスの教室には異彩が集まる。記事の記者もその1人。イシス基礎コース[守]の師範であり、本業は医師。コロナ禍で多忙を極めた医師すらも虜にする。異彩を惹きつける何かが教室にはある。52[守]で行われた武邑光裕氏の特別講義では、統合型、ルネッサンス3.0、3%の編集など普段聞きなれない言葉が並んだ。あの特別講義は何だったのか。実はイシスの稽古模様そのものだったのだ。ならば、教室に異彩が集うのも納得だ。いや、本当は、編集稽古で異彩になっていくのかもしれない。次の『032c』は、きっとイシスから生まれる。52[守]学衆、いや全読者の必読記事。── 柳瀬 浩之
4 マエストロ上杉’s 推しキジ!
─ 応援ファンファーレでPick!
一読して、後藤由加里さんの10ショットシリーズ(https://edist.ne.jp/archives/10shot/)を思い出しました。
ただし、この記事で切り抜かれているのは、場や人物ではなく「言葉」。もっと言えば、敢談儀での一日の学びや発見がぎゅっと凝縮された、花伝生とそこに集う方の言葉の数々です。放っておけばその場限りで消えてしまう言葉の数々を、森川絢子師範が掬いとり記事として結晶化してくださいました。
この記事は「春になると花を咲かせる宿根草は、寒い冬の間は地中に根を張り、その時を待ちわびている」という一文からはじまります。花伝生の多くが、この春から学衆から師範代へと衣替えをします(https://edist.ne.jp/list/83kanmon_53shu_names/)。花伝生たちが師範代として花開く季節も、もうすぐそこです。 ──上杉 公志
以上、2024年2月の記事から、エディスト編集部の”イチ推し” を厳選してお届けしました。
みなさんのオシは、見つかりましたか?
次に選ばれるのは、あなたの記事かもしれない!
※いよいよ4月には、次の基本コース[守]が始まります。
※たくさんの方に編集術にふれていただけるよう、エディスト編集部一同、願っています。
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エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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編集部が選ぶ2025年5月に公開した注目のイチオシ記事9選+α
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コメント
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2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。