『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。

公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!そのなかからエディスト編集部メンバーが厳選した、もう一度読みたい注目の”今月の推しキジ” をお届けしています。今回は、選者として初参加のあの方も、登場です。
それでは、2月に公開された記事の中から、今月の推しキジ、いってみよー!
あなたのイチ推しはどれでしたか?
金:多読ジムにはこんな企画もあります。
後藤:昨年の多読ジムSeason16より倶楽部撮家とのコラボ企画がはじまりました。
金:はい、隠れ家のようにひっそりと小さく、しかしラディカルな表現を目指しています。内容は、シーズンごとにテーマのエディションを撮影するというもので、講座内ではまつみち(松井路代)さんが企画を仕切り、エディスト講評のウォッチメンがゴトー(後藤由加里)さんです。
後藤:今回は千夜千冊エディション『性の境界』を撮るというもの。エントリー作品は少し減ってしまったものの、消化されるだけの写真ではない、「本を撮る」集中が感じられた作品が揃いました。本を撮る文化が多読ジムに芽吹いてきています。
金:記事のアイキャッチ欄には毎回、ゴトーさんのお手本がバーンと飛び出し、それに連なるようにして初々しく投稿作品が列をなします。さらにそこに、ゴトーさんの誠実で品のあるテクストが盛り付けられていて、読み進めていくと清々しい気分になります。次回「仏教の源流」もそろそろ公開される頃。楽しみです。 ── 後藤 由加里 & 金 宗代
─ 異彩の発見でPick!
⦿イシスが産むマニエリスム――52[守]特別講義
イシスの教室には異彩が集まる。記事の記者もその1人。イシス基礎コース[守]の師範であり、本業は医師。コロナ禍で多忙を極めた医師すらも虜にする。異彩を惹きつける何かが教室にはある。52[守]で行われた武邑光裕氏の特別講義では、統合型、ルネッサンス3.0、3%の編集など普段聞きなれない言葉が並んだ。あの特別講義は何だったのか。実はイシスの稽古模様そのものだったのだ。ならば、教室に異彩が集うのも納得だ。いや、本当は、編集稽古で異彩になっていくのかもしれない。次の『032c』は、きっとイシスから生まれる。52[守]学衆、いや全読者の必読記事。── 柳瀬 浩之
4 マエストロ上杉’s 推しキジ!
─ 応援ファンファーレでPick!
一読して、後藤由加里さんの10ショットシリーズ(https://edist.ne.jp/archives/10shot/)を思い出しました。
ただし、この記事で切り抜かれているのは、場や人物ではなく「言葉」。もっと言えば、敢談儀での一日の学びや発見がぎゅっと凝縮された、花伝生とそこに集う方の言葉の数々です。放っておけばその場限りで消えてしまう言葉の数々を、森川絢子師範が掬いとり記事として結晶化してくださいました。
この記事は「春になると花を咲かせる宿根草は、寒い冬の間は地中に根を張り、その時を待ちわびている」という一文からはじまります。花伝生の多くが、この春から学衆から師範代へと衣替えをします(https://edist.ne.jp/list/83kanmon_53shu_names/)。花伝生たちが師範代として花開く季節も、もうすぐそこです。 ──上杉 公志
以上、2024年2月の記事から、エディスト編集部の”イチ推し” を厳選してお届けしました。
みなさんのオシは、見つかりましたか?
次に選ばれるのは、あなたの記事かもしれない!
※いよいよ4月には、次の基本コース[守]が始まります。
※たくさんの方に編集術にふれていただけるよう、エディスト編集部一同、願っています。
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エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
なぜ「好きなもの3つ」で思考のクセが見抜けるのか?イシス編集学校「編集力チェック」の秘密
「好きなものを3つあげてください」たったそれだけで、自分でも気づかなかった「思考のクセ」が見えてくる――。一人ひとりの発想力や思考力を伸ばすと定評のあるオンラインスクール「イシス編集学校」では、無料で「編集力チェック」を […]
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
イシス編集学校アドバイザリーボード ISIS co-missionメンバーより、これから「編集」を学びたいと思っている方へ、ショートメッセージが届きました。なぜ今、編集なのか、イシス編集学校とはなんなのか。イシスチャンネ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 10月は開講ラッシュの月。基本コース[守]、応用コース[破]、師範代養成コース[花伝所]、技法研鑽コース[遊] […]
【プレスリリース】「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる。生成AI時代を生き抜く「編集力」を38の思考の型で鍛える基本コース第56期[守]、10月27日に開講。
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、25周年を迎えました。 […]
第89回感門之盟「遊撃ブックウェア」(2025年9月20日)が終了した。当日に公開された関連記事の総覧をお送りする。 イシス校舎裏の記者修行【89感門】 文:白川雅敏 本を纏う司会2名の晴れ姿 […]
コメント
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2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。
2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。