異国の祭りに迷い込んだのか。何の変哲もない会議室の扉を開ける参加者たちはどこか心細そうだ。
8月10日、広島初のエディットツアーが開催された。9名の参加者のうち、7名はこの日初めて編集術にチャレンジする”初イシス”の体験者だ。
最初のワークは自分をお菓子に見立てて自己紹介する「おかしなわたし」。すっぱくて美味しいレモンケーキに、後味じんわりの山田屋まんじゅう。瀬戸内らしさを感じるお菓子が挙がったあと、自己紹介は「まそまそなエクレア」、「アメの入った大福」など新食感派が注目を浴びた。
続く「コップは何に使える?」のワークでは、情報の「地」を場所、使う人、大きさの順に動かしながらコップの使い道をできるだけたくさん挙げていく。コップをいくつも重ねる赤ちゃんのイラストとともに「スタッキング」や「砂遊び」を挙げた子育て中の女性は「どうしても子供関係のことが多くなる」と呟いた。
赤のハットでキメたナビゲーターの桂大介師範は「編集稽古では子どもの目、幼なごころを大切にしています」と声をかける。参加者たちはとりわけ「子どもは自由にものを見ている」という言葉に刺激を受け、まるで少年少女の心を取り戻したかのように「糸電話」「メガネ」と次々に回答をくりだした。
同じテーブルに着く仲間の「地」も見えてきて、いくぶん気持ちがほぐれた9人はいよいよメインの「たくさんの広島」へと向かう。
浦澤美穂
編集的先達:増田こうすけ。メガネの奥の美少女。イシスの萌えっ娘ミポリン。マンガ、IT、マラソンが趣味。イシス婚で嫁いだ広島で、目下中国地方イシスネットワークをぷるるん計画中。
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