イドバタイムズissue.25 「あそぼん」創刊号300部限定500円! 執筆は子どもプランニングフィールド

2023/09/15(金)08:20
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 「子ども編集学校」実践の活動体、子どもプランニングフィールドが、とことん遊んだ「あそぼん」創刊号が感門之盟で販売される。限定300部、定価500円である。

■編集会議はイドバタで

 はじまりは、半年前、プランニングフィールド春夏シーズンを前にした子ども支局ミーティングだった。
 「いずれは本をつくりたい」という声に、「ZINEという形ならばすぐに実現できるのでは」と「編集とうさん」である景山卓也が編集長を買ってでた。
 プランニングフィールドでの編集会議で、創刊号の総合テーマは「ゲーム」と決まった。
 「ゲームといえば〇〇」、それぞれがトピックスを持ちよる。
 エディットカフェだけではなく、奈良のカフェと石垣島の美術室をつないでミーティングしたり、メンバーの家族の子どもにインタビューしたり、20人がインタースコアを重ねながら執筆した。
 編集会議は、時には「子どもとゲーム」「現実と方法」についての真剣イドバタトークになった。

 

「コップのじょうろでお花に水をやっているところ」。石垣島の美術室とズームをつないで編集会議

 

■あそびつきで500円

 

 編集かあさん家の長男は、景山編集長に「15歳のゲーム観」を話した。
 話した内容が原稿になり、デザインがほどこされていく。親がゲラに赤ペンを入れている姿を見て、「こうやって雑誌ってできていくんだな」とつぶやいていた。
 校了直前の試し刷りを見て、「これ、いくら? 500円で売るの? 安くない? 1500円にしてもいいんじゃない?」という。
 感門之盟で初お目見え。本楼では現金で、その後はイシス編集学校のショップサイトで販売する。
 感門之盟一日目の「90秒プロジェクトタイムアタック」コーナーでは景山卓也編集長自らがデモンストレーションを行う。
 裏表紙には、ちょっと難易度の高いのおまけコーナーがついている。さがす遊び、大人と子どもで競ってほしい。

おまけコーナー

 


infomation



『あそぼん』vol.1 ゲームエディッツ

 


*感門之盟一日目、二日目は豪徳寺本楼で購入可能。無人販売方式です。看板横のぶたの貯金箱に、500円を入れてお買い求めください。
*イシス編集学校ショップサイトでもご注文いただけます。
 注文はこちら

 



<目次>
まえがき、メンバープロフィール
ゲーム開始は突然に!(高橋紗絵子)
絵本のゲーム性(葛西淳子)
お正月をゲームにする(石井梨香)
ルールは動く!「ことばロケットゲーム」の誕生(吉野陽子)
わいわい、ぞくぞく、エディッツの会(吉野陽子)
編集かあさん、11歳のゲーム観を聞く(松井路代)
編集とうさん、15歳のゲーム観に思う(景山卓也)
ゲームは隙間から生まれる(大濵朋子)
学校でゲームが走り出す瞬間(林愛)
サグラダファミリア的 得原家のゲームのルール(得原藍)
紆余曲折 浦澤美穂のカードゲームづくり(浦澤美穂)
ゲーム感覚で思考が加速する オトナのための千夜千冊共読会(長島順子)
セイゴオ校長、ゲームをつくる(佐々木千佳)
実践報告 本を使った「しりとり」っぽいゲーム(西村慧)
あそぼんお悩み相談室(まとめ:上原悦子)
おまけコーナー

 

 

<書誌情報>
定価 500円(税込み)
2023年9月16日第一刷発行
発行所 子ども編集学校
東京都世田谷区赤堤2丁目15番3号
編集工学研究所内
編著者 イシス編集学校子どもプランニングフィールド
デザイン&装画 穂積晴明


 


 

活動主体:イシス子ども支局
神尾美由紀、長島順子、景山卓也、上原悦子、得原藍、
浦澤美穂、吉野陽子、松井路代、石井梨香、野村英司
学林局長 佐々木千佳

 

★子ども編集学校をプランニング編集している「子どもプランニングフィールド」へは突破者でしたらどなたでもご参加いただけます。
参加希望の方はこちらから


文:松井路代
アイキャッチ画像作成:吉野陽子

  • イドバタ瓦版組

    「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。