私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

2023年9月17日(日)第82回感門之盟。50[破]の突破式では、師範代ロールを全うした12名へ「先達文庫」が授与された。先達文庫は、松岡校長が2000年の開校から続けているイシス流の寿ぎだ。師範代ひとりひとりの指南ぶりや教室運営をふまえて、松岡正剛校長と木村久美子月匠によって文庫が厳選され、師範代へ贈られる。
◆高本沙耶師範代 さやさやドローン教室
イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』(河出文庫)、『くもの巣の小道』(ちくま文庫)
◆小野泰秀師範代 ダルマ・マントラ教室
大澤真幸『世界史の哲学1 古代篇』、『世界史の哲学2 中世篇』(講談社文芸文庫)
◆中尾行宏師範代 モーラ三千大千教室
岩田慶治『アニミズム時代』(法蔵館文庫)、『道元との対話』(講談社学術文庫)
◆中村裕美師範代 モモはしる教室
パウロ・コエーリョ『ザーヒル』、『ヴァルキリーズ』(角川文庫)
◆総山健太師範代 全員反攻教室
ミシェル・ウエルベック『素粒子』(河出文庫)、『服従』(ちくま文庫)
◆山下雅弘師範代 外骨マガジン教室
松岡正剛『遊学Ⅰ』、『遊学Ⅱ』(中公文庫)
出版当時のことを語る校長松岡正剛
◆得原藍師範代 柑橘パイディア教室
須賀敦子『須賀敦子全集 第8巻』、『須賀敦子全集 別巻』(河出文庫)
◆新井和奈師範代 決戦アイドル教室
田辺聖子『おちくぼ姫』(角川文庫)、『とりかえばや物語』(文春文庫)
◆北條玲子師範代 胸にピアソラ教室
白州正子『西行』(新潮文庫)新潮文庫、『能の物語』 (講談社文芸文庫)
◆遠藤健史師範代 体内止観教室
池田晶子『考える人』 (中公文庫)、『メタフィジカル・パンチ』(文春文庫)
◆田中志歩師範代 異郷エンシオス教室
多和田葉子『星に仄めかされて』、『献灯使』(講談社文庫)
◆森川絢子師範代 境域ビオトープ教室
杉浦日向子『お江戸暮らし』、『杉浦日向子 ベスト・エッセイ』 (ちくま文庫)
(テキスト・レイアウト:清水幸江)
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。