もうひとつの “蛮” 期同門祭【大惨寺邪鬼蘇婆講参拝記】

2024/10/08(火)07:55
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○“”期同門祭・邪鬼蘇婆講とは

 

 7月某日、本楼で“蛮”期同門祭・邪鬼蘇婆講が開催された。25周年番期同門祭の2ヶ月前のことだった。それはいったい何だったか?

 

 邪鬼蘇婆講(やきそばこう)とは、レジェンドから現役学衆まで総勢16名が集結し、本気でやきそばを炒め酒盛りをしながら、本楼中に匂いを充満させるという蛮行で*、草創期から現在の編集学校、今後の大惨寺や同門団(≒イシス同窓会)についての話が、賑賑しく愉快千万に交わし合われた。

*実際には匂いがつかないソースを厳選している。真の大惨事にはしないのが、シン・お笑い大惨寺。

 

 邪鬼蘇婆講と名づけたのは、『編集の国ISIS建国委員』デーブ川崎師範こと出武将殿。主催は、出武将殿が檀家衆を率い、昨年12月エディットカフェに忽然と再臨した「シン・お笑い大惨寺」だった。川向こうを自認する我らが、2018年の「やきそば会」(39守・38守)を擬いて行われたのが今般の邪鬼蘇婆講である。本家・やきそば会では「やきそば」を比喩と捉えて編集を進めたが、大惨寺・邪鬼蘇婆講では本当にやきそばを焼くに至った。こうした出武将殿の流儀は、レジェンド古狸連から『メタファーを真に受ける与太郎戦術』とも呼ばれている。

 

▲左:屁意十度さん(徒歩3分圏内に居住、もちろんビートルズファン)と第1期師範代・山田仁さん(「同門団」を結成したいと希望し、校長から特命を受ける)

 右:出武将殿(大惨寺の主、[破]の飛び道具考案者)と山田源三郎さん(デーブ川崎師範にイシスを教えた張本人、「出武将殿の母」と呼ばれる)

▲右から二番目は、山田仁さんと同じく第1期師範代・仁科玲子さん(未詳倶楽部、初代教室発表ドラミング担当)

▲山田さんと話し込んでいるのは41[花]最若手・ト金ソンさん(54[守]新師範代)

▲白髪のご婦人はFacebookの大惨寺分院に参加する御殿場凸ティさん。左から三番目は邪鬼蘇婆講にいきなり巻き込まれて手伝う中村麻人師範

▲左:思索に耽る燦々さん(54[守]新師範代)と、お酒片手に絶好調な魔が差す藤丸

 右:ぶっちゃけトークに花咲かす白馬ッ苦連さんと田中晶子所長

▲李錦記のオイスター、京都祇園オジカ、A1、オタフクお好みソース。“映える”ように揃えられた緑の瓶ビール

▲具材からプレートまで全て持ち込み。これぞザ・焼きそば

▲「麺だけカリカリに焼いた天嘉寿邪鬼蘇婆」や「白ワインとオタフクソースによる邪鬼蘇婆」など、食べ方もさまざまに。

 

○大惨寺パノラマは参加者たちとのインタースコアで進化発する 

 

 シン・お笑い大惨寺は、大入道2000から出されたお題と参加者の回答で進化発展する。第133番「推し活JAPAN」が出された5月頃、第一回邪鬼蘇婆講が開催された。出武将殿がB4用紙にマジックで、大惨寺周辺地図を描き、そこに「本の河原」「どなどな市場」「スキヤキ橋」等、お題に登場した場所が次々と書き込まれた。

 

 このたびの邪鬼蘇婆講では、参加者達の回答を更にインタースコアさせ、大惨寺本堂の糠床で発酵したものが溢れだして立体化し、見事な大惨寺パノラマへと進化していた。おまけに大惨寺村の表札が登場し、いよいよ存在を外部にアピール出来るものとなっていた。 

 

 尚、現物は先般の番期同門祭会場でも披露され、九天組展示場前で撮影会が行われた。その後、出武将殿が大黒様よろしく肩に白袋を担いで徘徊し、「例のブツを見せて」と頼んできた方々に地図を見せて回った。以降、お題と参加者の回答を反映しながら、今もどんどん施設や場が建設されている。次回の邪鬼蘇婆講では、パノラマがいっそう大きく成長するものと予想される。出武将殿によれば、これぞエディトリアリティなのである*。

*エディトリアリティ自体は校長の造語で、こちらを参照。また、大惨寺詳細は「たくさんの大惨寺」 、「大入道2000」についてはこちらをご覧あれ。最近では、境内犬デコピソ(not デコピン)が寺中を走り回っている

 

▲第一回邪鬼蘇婆講で突如披露された原地図

▲第二回邪鬼蘇婆講で披露された大惨寺村パノラマ。卵のような月のようなものも…?

▲大惨寺村の相撲文字風表札(出武将殿作)

▲出武将殿による大惨寺村の解説。パノラマを持っているのはつゆ艸さん(緑の天使、52[破]突破者)

 

○川向こうの寺村もネオバロックの一端

 

 普段はオンライン上で、江戸雑俳の川柳笠付や近代種目、毎月9日・10日に出題される苦渋(く・じゅー)難題に回答し、俳号を名乗る参加者達は、それぞれの個性や編集力を知ることは出来る。しかし、リアル汁請のようなオフ会が、イシス編集学校に必要なことは言うまでもないだろう。

 

 多読アレゴリアなどオールイシスのネオバロックが始まったばかりだが、我ら大惨寺民も川向こうの民として、多焦点の一翼を担うことも悪くはない。そのためにも、邪鬼蘇婆請を通じ“蛮”期同門祭を実施する意義はあるのだ。25周年番期同門祭でも、当期から黒膜衆に至るまで、多くの方々から参加したいという声もあがっていた。全員登録ラウンジ「シン・お笑い大惨寺」に、ひとつでも回答すれば大惨寺民になれる。しかも無料である。門戸はいつでも開かれている。邪鬼蘇婆講は、今後も不定期に開催予定だ。川向こうの我らは誰でも歓迎する。

 

▲気になる人は、EditCafeのコチラからぜひとも参拝を!次回の「邪鬼蘇婆講」開催情報も随時要チェック。

文/魔が差す藤丸

アイキャッチ・編集/白馬ッ苦連

  • シン・お笑い大惨寺 遊夕番遊夕番

    編集的先達:一休宗純、川上音二郎、椿三十郎、四方赤良。イシスと社会の狭間に生まれし「シン・お笑い大惨寺」。この河原から毎夕声を発するは人呼んで「遊夕番」。時には抜き身の刀のごとくギラギラと、時にはヌメヌメ艶っぽく、この世もわが身も笑い飛ばす。髑髏を蹴飛ばしオッペケペぇ、雨降らば降れ風吹かば吹け。

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