イシス編集学校という母体から生まれたプロジェクトは無数にあります。たとえば、九天玄氣組や曼名伽組、未知奥連、奇内花伝組などの地方支所。たとえば、林頭&方源によるpodcast番組「おっかけ千夜千冊ファンクラブ」に、[離]退院者4名によるpodcast番組「ほんのれんラジオ」。そして、イシス編集学校の析匠小倉加奈子を中心に立ち上がった「MEdit Lab」です。
■MEdit Labとは
MEdit Labとは、Medicine(医学)とEdit(編集)を一種合成した名前。順天堂大学で病理医として働く析匠小倉を中心に、中高生に医学教育をつうじて編集工学を伝えるべく活動しています。
公式WEBサイトでは、小倉による「医学に効くほん」という書評シリーズや、16[離]火元組華岡晃生による「ミカタの東洋医学」、48[守]はいから官界教室師範代竹岩直子による「言語聴覚士コトバト通信」など、さまざまなコラムを配信中です。
■[守]お題をリメイクして、ゲームをつくる!?
2024年度のワークショップは「医学をみんなでゲームする」と銘打って開催されています。ワークショップのゴールは、中高生の参加者が自作の「医学ゲーム」をつくること。医学をまったく知らない中高生が、どうやったら医学ゲームをつくれるのでしょう?
MEdit Labが活用したのは、イシス編集学校の[守]のお題です。「コップは何に使える?」から「カブキっぽいもの」そして「ルル3条」まで、[守]のお題を12題にリメイクすることで、誰でも医学の勉強を深めながら、ゲームづくりに取り組めるお題を開発しました。
開発メンバーは、析匠小倉と、多読ジムなどの講座も手掛ける代将金宗代。そして、小倉の後輩で、イシスでも学んだ49[破]出身の發知詩織と、ほんのれんラジオのウメ子でおなじみの梅澤奈央です。(ちなみに、サイトのデザインは千夜千冊のカバー画像も手掛けた佐伯亮介!)編集学校のみなさんなら「イシスのお題、こんなふうに使えるの!?」と驚くこと間違いなし。お題の詳細や中高生からの驚きの回答、そして小倉による指南の一端は、MEdit Labサイト内の記事でご覧ください。
◎医学ゲームづくりWEBワークってどんな感じ?実際のお題・回答・コメントをご紹介
https://meditlab.jp/news/6027/
◎日常生活のなかの「ゲームっぽいもの」7選。荷造り、乗り換え、親へのおねだり…医療現場もゲームっぽい?
https://meditlab.jp/news/6800/
■MEdit Lab「G1グランプリ」を現地で観戦!
イシス編集学校のあちこちで水面下に準備が進んでいる「多読アレゴリア」にも、MEdit Labは春以降に参画予定です。MEdit Labスタジオで何が行われるのか。その一端をお伝えすべく、MEdit Labが12月に開催するイベントにイシス編集学校のみなさまもご招待いたします。
12月21日(土)、順天堂大学お茶の水キャンパス小川講堂にてイベントを開催します。このイベントでは、イシスのお題をもとにして作られたMEditお題に取り組んだ参加者によるゲームのプレゼンがおこなわれます。感門之盟でおこなわれるP1グランプリさながらのプレゼン大会です。もちろん審査員もいます。それぞれのゲームにコメントするのは、小倉や發知などのイシス編集学校で学んだドクターのほかに、パリ五輪のサッカー日本代表のチームドクターなどが参画予定です。参加費は無料です。
ぜひ、多読アレゴリアのお題づくりに悩んでおられる方、編集工学の社会実装を目指す方、はたまた、医療×編集に興味がある方、どなたでもイベントにお越しくださいませ。
イベントの詳細や参加お申し込みはMEditLab公式ページからご覧ください。
(参加申し込みの一次締切は11月30日(土))
梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
イシス編集学校メルマガ「編集ウメ子」配信中。
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