『情歴21』を読む 第一弾ゲスト決定!【ISIS FESTA SP】

2022/02/11(金)10:00
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「ん? このアイキャッチはどこかで見覚えがあるぞ!」とピンときた方は『遊刊エディスト』のヘビーユーザーに認定します。「見覚えがある」は大正解です。まったく同じ人物の、まったく同じポーズの、まったく同じアングルのカット写真を使ったアイキャッチデザインの記事がたしかについ先日、公開されました。種明かしをすれば、あなたのデジャヴの正体は、この多読ジムseason10の予告記事(【予告!】もしもブッククエストがRPGだったら 多読ジム season10・春)に間違いありません。

 

右:<多読ジム>season10・春(2022年4月11日~6月26日)

左:ISIS FESTA SP『情報の歴史21』を読む 第一弾 山本貴光篇(2022年2月23日)

 

よくよく画像を観察してみると、大きく開かれた左手から「申込めぇ〜、申込めぇ〜」と”念波”を放っているように見えてしまうのは私だけでしょうか。”念”のためご紹介すると、このエディスト内に増殖しているお方こそ、ゲーム作家にして文筆家、多読家にして『情報の歴史』のヘビーユーザーの山本貴光さんです(山本さんのことをもっとよく知りたいという方はやはり多読ジムseason10の予告記事をご覧ください)。その山本さんが、もうまもなくの2022年2月23日(水)に開催する「ISIS FESTA SP『情報の歴史21』を読む」にゲスト出演することが決定しました。

 

2021年10月16日に開催された「Hyper-Editing Platform[AIDA]Season2」第1講より。

山本貴光さんHyper-Editing Platform[AIDA]のボードメンバーも務める。

 

イベント名の「『情報の歴史21』を読む」というワードにさらにピンときた方は、山本さんと同じく『情歴』のヘビーユーザーであることを認定します。すでに絶版本になっていますが、かつての『情歴』には『情報の歴史を読む―世界情報文化史講義 (BOOKS IN FORM SPECIAL)』(NTT出版)という副読書がありました。今回のイベントはそのブックタイトルにあやかっているというわけです。

 

松岡正剛『情報の歴史を読む―世界情報文化史講義 (BOOKS IN FORM SPECIAL)』(NTT出版)

 

『記憶のデザイン』(筑摩書房)では学びのビオトーブを勧め、『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社)では本への書き込みの偏愛も語った山本貴光さんは、『情歴21』をどう料理するのか。『情歴21』にはどんな可能性があるのか、どのように使い倒すことができるのか。そして、『情歴史21』に期待したい電子化年表の未来とは…。

 

右:山本貴光『記憶のデザイン』(筑摩書房)

左:山本貴光『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社)

 

「ISIS FESTA SP『情報の歴史21』を読む」は、「第一弾 山本貴光篇」に続いて、第二弾、第三弾とシリーズ企画として毎月一回ほどのペースで続いていく予定です。さらに『情歴史21』編集長の吉村林頭によると、書籍化の目論見もあるそうです。まだまだ見逃せない情歴プロジェクト、今後の展開もどうぞお楽しみに!

 

ISIS FESTA SP『情報の歴史21』を読む 第一弾 山本貴光篇
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2022年2月23日(水) 19:30~22:00

■会場:
リアル参加:本楼(世田谷区豪徳寺)
オンライン参加:お申し込みの方にZOOM アクセスをお送りします。

■参加費 :
リアル参加:¥ 3,850 税込
オンライン参加:¥ 2,200 税込

■参加資格:どなたでもご参加いただけます。

■申し込みはこちらから
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  • 金 宗 代 QUIM JONG DAE

    編集的先達:宮崎滔天
    最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
    photo: yukari goto

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。