【申込受付中】多読ジム<入門編>で新しい読書体験をしませんか?

2023/09/26(火)20:00
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これまでイシス編集学校を受講したことのない読書好き、本好きに朗報です! これまでは応用コース[破]の修了者のみに門戸が開かれていた多読ジムに、10月から新プログラム【入門編】がスタートします。

 

多読ジムとは、イシス編集学校の校長・松岡正剛の著書『多読術』(ちくまプリマー新書)をもとに開発された読書術コースのこと。「深く読む」「早く読む」「幅広く読む」ための方法を、「ジム」というネーミングのとおり、フィットネス感覚で体験いただけます。

 

多読ジム【入門編】では、読書をカジュアルに進めるために、次の3つの方法があります。

 

(1)深く読む方法:本をノートにする

購入した書物を読む際にペンを使って書き込むのがコツ。書き込み方に不安がある時には松岡校長直伝のセイゴオ・マーキングを参照できる。使うペンはVコーンがおススメ。本をノートにすることで再読時に、過去の自分自身の読みに対して新たな問いを加え、より深い見方や予測付けができる。

 

(2)早く読む方法:目次読書法をする

多読ジムでは早く読むために読前も重要視する。目次をしっかり読み、キーワードを選んで、それらを手摺りにしてスキャンするように読むことで、一冊の新書や文庫であればたった30分で読むことが可能になるーーこれが「目次読書法」という方法だ。多読ジム受講者が無料で参加できる共読onlineでは、1時間程度の参加で20冊もの本を一緒に読むこともできる。

 

(3)幅広く読む:厳選の課題本リストから選ぶ

本を幅広く読みたい場合にはオリジナルの課題本リストをご覧いただきたい。幅広く読むには、読書を日常にすることが一番である。多読ジムには、読書を日常にするための読書記録システム「BOOKing」が用意されている。日常生活に寄り添いながら、書物たちとカジュアルに触れた記録を残そう。コツコツと書き込んでおけば、読書の系統図を作る際にも役立つのだ。

 

多読ジム【入門編01 秋】は10月9日(月)スタート(申込締切:10月2日(月))。イシス編集学校の講座未受講の方なら、どなたでも受講いただけます。定員は10名限定ですので、ご興味のある方はお早めに!。申込はコチラ

 

 

受講者はセイゴオ・マーキングの具体例にも触れることが可能

 

  • 畑本ヒロノブ

    編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。

コメント

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山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025