編集部が選ぶ2025年4月に公開した注目のイチオシ記事11選

2025/05/27(火)11:45 img
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公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!見逃してほしくないアノ記事コノ記事。エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選し、注目の”推しキジ” をお届けしています。

 

今回は、2025年4月に公開された記事の中から選ばれたオシ記事11選をご紹介します。

 

  • 1 後藤’s 推しキジ! 
  • イシスには本を贈りあう文化がある!でPick!

 

邂逅は 他者選本と 伏せにあり  ~42[花] book party spiral~

イシス編集学校では本を贈りあう文化が根づいています。汁講や感門之盟などのリアルの場で本にメッセージを託し、仲間に一冊を届ける・・。その一つ、先の感門之盟で行われた「インター・ブッキング」の模様を切り取った、42期[ISIS花伝所]からの記事がこちらです。記事では誰が選んだ本がどなたに渡ったのか、そのつながりに光が当てられていることと、記事全体から本を贈りあう楽しさが伝わってきたところが印象に強く残りました。─後藤 由加里

 

5月12日から松岡正剛校長による千夜千冊で、絶筆篇がはじまりました。2013年4月から執筆の始まった未完の千夜。去来するものがあります。さらに、5月27日16:30~、田中優子学長みずからが本を紹介するライブ配信が始まると、ニュースが届きました。そう、編集学校といえば、本!ですよね。今回、花伝所チームのチームワークが冴える記事が選ばれました。ライブ感のある文章は渋谷菜穂子 錬成師範が、飛び切りの場面を切り取った写真は堀田幸義 錬成師範がそれぞれ担当。花伝所メンバーのみなさんが相和している様子から熱気が伝わりますね!!
マツコ
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  • 2 金 副編集長’s 推しキジ! 
  • アレゴリアでPick!

 

【勝手にアカデミア】『鈴木清順エッセイコレクション』×3×REVIEWS

【勝手にアカデミア】『三枝博音と鎌倉アカデミア』×3×REVIEWS

フォーマットが凝っていて、ヘッドライン、リンク、太字・色付きの見出し、吹き出し、引用などさまざまな書式機能を使い、各要素をヴィジュアルに分節化しているから読みやすい。吹き出しを使うことで、「文章」ではなく「コメント」のような感じで、ライティングが得意でなくてもライトに参加できる仕組みもうれしい。三人というのもちょうどいい。この企画は、本を題材にしているので、イシス編集学校の外からの需要もあると思う。今後のさらなるアップデートに期待しています!──金 宗代

チーム渦からスタートした新しい書評のスタイル、3×REVIEWS、斬新ですね。1冊の本を3人の多様な視点から書評するユニークさを感じます。はじまりは、編集工学研究所社長である安藤昭子さんの著書からでした。渦チームからはじまった3xREVIEWSが、色々なチームに波及していて、多読アレゴリアのクラブである[勝手にアカデミア](安田・伊東・大塚さん)(齊藤肇・岩上・AMさん)にも伝播。花伝所にも伝播して、3×REVIEWSが生まれています。そして、最新の渦チームによる『NEXUS 情報の人類史 上』『NEXUS 情報の人類史 下』については、相部・吉居・佐藤健太郎さん、そして、柳瀬・北條・角山さんという、チームを超えての3人組によって、入り乱れての共同書評になっているところがすばらしい。おもしろい流れになってきていますね!
マツコ
マツコ

 

マツコ’s plus one!!

3×REVIEWS  書評リストはこちら!

📘安藤昭子『問いの編集力』×3× REVIEWS

📘ブレディみかこ『他者の靴を履く』×3× REVIEWS

📘福原義春『文化資本の経営』×3×REVIEWS

📘鷲田清一『つかふ 使用論ノート』×3×REVIEWS(43[花])

📘前川清治『三枝博音と鎌倉アカデミア』×3×REVIEWS勝手にアカデミア
📘四方田犬彦編『鈴木清順エッセイコレクション』×3×REVIEWS勝手にアカデミア

📘ユヴァル・ノア・ハラリ『NEXUS 情報の人類史(上巻)』×3× REVIEWS

📘ユヴァル・ノア・ハラリ『NEXUS 情報の人類史(下巻)』×3× REVIEWS

 

  • 3 チーム渦 長谷川’s 推しキジ! 
  • 新幹線で行ってみたい!でPick!

 

【ほんのれん】東京・虎ノ門の新書店「magmabooks」にて、ほんのれんラジオの棚ができます!

丸善ジュンク堂書店の新業態店舗「magmabooks」内に期間限定で現れた「ほんのれんラジオ」の棚。

ほんのれんと言えば、「百考本」や「旬感ノート」がありますが、ここには旬感ノートで紹介された「旬感本」が実際に並び、本の中を見て購入できるのが魅力です。

「本屋で体験?!」と思わず前のめりになってしまうマグマブックスは、知は熱いうちに打て、をコンセプトに、本に出会う体験を提供する新しい書店。読書というインプットのみならず、読後にアウトプットできる素敵なラウンジがあり、本屋にして読前・読中・読後の三間連結を楽しめるそう。在住の軽井沢から駆けつけたくなる記事でした! ── 長谷川絵里香

54[守]で師範代をつとめられた長谷川師範代が渦チーム入り。初めてエディストにライターとして言葉を綴る機会になりました。 magmabooksを三間連結で意味づけるあたりがニクイ!しかしこの空間、気になりますね、いつまで展開しているのだろう。全国から皆さんが豪徳寺に足を運ばれるときには、ぜひ寄ってみたい東京スポットのひとつになりました。
マツコ
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  • 4 衣笠’s 推しキジ!  
  • 「編集学校の秘境」でPick!

 

◎4/27スタート◎Adoは新古今!?『古今和歌集』『新古今和歌集』両読みで日本語の表現の根本に迫る【イシス唯一のリアル読書講座「輪読座」】

オンラインの学校でありながら、リアル講義を続けている唯一の場──それが「輪読座」です。
難解な古典を軽やかに紐解いてくれるのは、編集学校の“レアキャラ”とも言えるバジラ高橋。滅多に会えない存在だからこそ、「バジラってどんな人?」「輪読座ってどんな切り口の講座なの?」と気になる方にぴったりの記事です。
まるでバジラの声が聞こえてくるような語り口調の本文に加え、ジャケットプレイをポップに仕上げたアイキャッチ画像や、多彩なメディエーションも魅力的。
「Adoは新古今」というバジラの問いが気になる人は、ぜひ今からでも輪読座に参加してみてください。 ── 衣笠純子

そして読書といえば、輪読座!6か月間で、課題図書である難読古典を輪読し、図象解読するコースですよね。今月は選者として参加くださった学林局の衣笠さんが、安定の福井千裕さんが書いた輪読座の速報記事を取りあげました。今期は、『古今和歌集』『新古今和歌集』両読みで進められています。今からでも参加可能だそうですから、古典に挑戦してみたい方はまずはこの記事から読んでみてはいかがでしょう!
マツコ
マツコ

 

マツコ’s plus one🐶

 

輪読座の詳細・お申込はこちら 

https://es.isis.ne.jp/course/rindokuza
★講座スタート後でもお申込みOK!見逃した回は記録映像でお愉しみください。

 

 

  • 5 林愛’s 推しキジ! 
  • 「問いのうなりPick!

 

「答えがあるクイズ」をもとに「答えがないお題」を作るには?【大惨寺】

イシスの中でお題が源泉かけ流しで湧いている大惨寺。入門者のエディットカフェにもれなく立っている「ISIS最古の『川向こう』へいらっしゃい。あなたも河原者に!」という立て看板も魅力的。そんな「お笑い」を掲げカッコをつけない大惨寺に、こんこんとお題が湧いてくる秘密をリバースエンジニアリングしてくれている白馬ッ苦連(バニー)さんの記事です。クイズであってクイズではないものってどんなもの?それって編集的自由に遊ぶお題になるの?気になった方は、白馬ッ苦連さんの落語のようにテンポのよい解き明かしに身をゆだねてください。── 林愛

続く林愛さんは、選者として推しキジへの初参加👏 衣笠さんがイシスの”秘境”として輪読座記事を選ばれましたが、千離衆、東北支所の未知奥連でも活躍する林さんの目に留まったのが、やっぱりこれも”秘境”といえるんじゃないかな。ザ・大惨寺! 

どれほどの方がプロジェクト[大惨寺]をご存じでしょうか。そのはじまりは2023年のクリスマス。クリスマスの朝から大興行「シン・お笑い大惨寺」」という記事が突如として現れました。そして、立役者であるデーヴ川崎さんが語りつくしてくださった2024年の新春放談。それからずっと欠かさず出題がされつづけ、回答が幾重にも交わされているお笑いラウンジがあるなんて、まあなんと壮大な秘境プロジェクトが走っています。林さんがおっしゃるように、白馬ッ苦連さんによる軽妙な文章のリズムのあるこの記事に身をゆだねて、体が反応したら、もう貴方も大惨寺に駆け込むしかないですね。編集魂、遊び心、幼心、お笑い根性?があるあなたなら、ご関心がわくにちがいありません!

マツコ
マツコ

 

  • 6 吉村 編集長‘s 推しキジ! 
  • ISISのナウでPick!

 

知る人ぞ知る”正解”のないオンライン学校「イシス編集学校」の秘密とは。現学長・法政大学元総長の田中優子も驚いたメソッドの裏側
田中優子

管理型マネジメントから脱却。“一人ひとりの可能性を引き出す”イシス編集学校の「師範代」の正体と「指南」という方法
田中優子

現在、登板中の田中優子師範代が、師範代になる前に、師範、師範代の先達と対談を行った。こちらの記事はイシス編集学校に入門前の人に向けてのものであったが、テーマは「師範代」である。長年、企業経営者として第一線で活躍してきた奥本英宏師範がナビゲートして、人材育成といった観点から交わされたのは「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」「アセスメントとマネジメント」といった言葉など。イシス編集学校と企業の現場では何が違うのかを対比的に交わすことで、編集学校がもたらせるものが明確に見えてきた。── 吉村堅樹

田中優子学長師範代の誕生、イシス編集学校では湧いたニュースのひとつです。師範代を通じて得られた編集学校の魅力を、奥本英宏師範、小林奈緒師範、福地恵理師範代と田中優子師範代(予定のころ)に、実体験を交えて語っていただきました。マツコもこの収録現場に居合わせていたのですが、”編集学校の魅力を伝えるには、やはり一人ひとりのナラティブをお聞きするのが一番ですね”と、優子師範代が収録後に語っていらっしゃったのが印象的でした。読み返すと、小林師範と福地師範代が語る、編集学校とご自身の仕事の接点に関するお話は、やっぱりリアルでおもしろい。人の数だけ物語がある。これは編集学校の魅力ですね。

マツコ
マツコ

 

  • 7  マエストロ上杉’s 推しキジ!  uesugi
  • ー 応援ファンファーレPick!

 

1.風越と子育てと師範代のわたし――長谷川絵里香のISIS wave #49

2.灘高生が「編集工学」を学びにやってきた 鋭い質問が続々

3.AI×編集――佐藤龍太のISIS wave #47

私事になりますが、この春から音楽を専攻する高校生を対象に、「情報」の授業を担当することになりました。そのこともあり、「学びの場のあり方」について考える機会が増えています。その関心を抱えながら、4月公開のエディスト記事を読む中で、気になる記事を3本ピックアップしました。

選んだ記事に共通していたのは、「学び方や学ぶ場は決して一様ではなく、相互的で多様であっていい」という自由を大切にしている点、そしてその自由に編集工学が深く関わっているという点です。

・形式的な卒業式や「先生」という呼称を用いず、子どもたちの可能性をより豊かにする学びの場である「軽井沢風越学園」(1.)。
・各界の第一線で活躍する人々に生徒が直接会ってインタビューを行う「東京合宿」を、2008年から継続している名門進学校「灘高校」(2.)。
・「学校だけが学びの場ではない」と気づかせてくれたのがこちら。AIを対話的に活用しながら、「AIとの学びの場」を自ら創り出した佐藤龍太さん(3.)。

松岡校長は「イシスを見れば世の中がわかる」と語っていますが、今回の記事を選びながら、「エディストを読めば、これからの学びが見えてくる」と強く実感しました。

 

上杉さんの最後のコメントをよみながら、マツコは3つの千夜千冊を思い出していました。ひとつは第1540夜キエラン・イーガン『想像力を触発する教育』。もうひとつは第1746夜ジーン・レイヴ&エティエンヌ・ウェンガー『状況に埋め込まれた学習 正統的周辺参加』。もうひとつは、第446夜グレゴリー・ベイトソン『精神の生態学』。新たな学習とはなにか? どのような環境をつくれば創発がおこるのか? そのモデルは編集学校にありますが、今一度、松岡正剛校長の千夜千冊に戻って確認してみたくなりました。上杉さんが高校で情報の授業を担当されるというのも、ニュースですねー。いつかエディストしてくださるでしょうか?!
マツコ
マツコ

 

以上、2025年4月の記事から、エディスト編集部の”イチオシ” を厳選してお届けしました。みなさんのオシは、見つかりましたか?

 

次に選ばれるのは、あなたの記事かもしれない!

 

 


 

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  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。