発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!そのなかからエディスト編集部メンバーが厳選した、もう一度読みたい注目の”今月の推しキジ” をお届けしています。
今回は少しさかのぼります。7月に公開された記事の中から、選りすぐりを紹介していきます。そして、渦チームから大濱朋子さんが選者として初参加。今年[離]を終えたあとは、連載「石垣の隙間から」がまた再始動していますよ。
では、7月の推しキジ発表!!
「編集工学」に限らずですが、ある概念や考え方は、単に胸の中に大切にしまっておくのではなく、概念を実際に誰かに伝えたり、その考えを実践してなんぼ、というところがあります。
この記事では、ISIS co-missionのお一人でDOMMUNEを主宰されている現”在”美術家の宇川直宏さんが、生成AI以降の表現では、編集工学の考え方が新しい意味をもつ時代になってきている、と明言されています。
詳細は記事をご覧いただくとして、宇川さんのこうした姿勢や実践に学ぶことが多々あるなと思い、ISIS co-missionの方々の活動とともに多くの方に注目いただきたくピックアップしました。 ── 上杉 公志
マツコ’s Plus One!🐶
宇川直宏氏が特別講義「編集宣言」を2024年1月に担当。
第54期[守]を受講すると、宇川氏の!!!!!炸裂な講義を聞くことができますよ~
詳細:
生成AIの時代にいま、もとめられる「創造的思考力」を培う。オンラインで編集を学ぶ「イシス編集学校」10月28日に基本コース開講
ー 長期連載の凄みでPick!
2019年9月にスタートした遊刊エディストは5周年を迎えました。ここにきて創刊時から連載を続けているエディストライター皆さんの胆力に一際目がいきます。7月はエディストの大功労者お二人をPickします。
毎回楽しみな「編集かあさん」松井路代さんの連載。ついに50回を越え、編集かあさんと長男は九州の旅へ!創刊時からのエディスト一読者としては、長男の成長に思わず目頭が熱くなりました。長期連載シリーズならではの時間の流れと重みを感じた記事でした。
花伝所と並走しながら毎週連載を必ず届けてくださったのは深谷もと佳花伝式部。41[花]ではあまり明るみになることのない師範の方法にスポットライトを当て、週を追うごとに考察は深みを増していくようでした。「凸と凹は互いに残響しあう面影どうし」という見方にはハッとしましたが、それ以上に文中に小さく記述された「むしろ“コーチング術”を切実に求められるのは「師範」ではないでしょうか」という一文に視線が吸い寄せられました。 ── 後藤 由加里
既存の仕組みの再編集に向き合う時【輪読座「『太平記』を読む」第四輪】
毎月最終日曜日13:00にスタートする輪読座では、編集工学研究所のメンバー以外に輪読娘として福井千裕師範代、宮原由紀師範代がスタッフとして活躍している。会の進行に関わりつつ、エディスト記事としてレポートもしている。講義内容に盛り込まれていない外部情報も盛り込みながらの充実した記事が持ち味の宮原由紀師範代が、軽快にJUST記事としてアップしたのがこれ。厚く濃くも、速く軽くも書ける力量を示してくれている。輪読娘にも会える輪読座、10月からは「日本書紀・古事記合わせ読み」が始まる。 ──吉村 堅樹
マツコ’s Plus One!🐶 今期の輪読座はこれ!!
輪読座 「『古事記』『日本書記』両読み」📚
10月27日開講、毎月1回、2025年2月までの全6回シリーズですよ!
え?両方読めちゃうのですか?
詳細/お申込はこちらをご覧ください
4 チーム渦 大濱’s 推しキジ!
─ 禁断の扉オープンでPick!
丸洋子さんの最新編集用語辞典です。本シリーズを心待ちにしているイシス編集学校内のファンも多いことだと思います。編集学校に入門し最初に『勧学会』という言葉に出会うのは、[守]の開講当日でしょう。ここは点呼場所に指定され、入門者が初めて声を上げる場所になります。漢字が読めなかったり、ちょっとしたアクシデントがあったりした、当時の記憶も懐かしく蘇りました。
そして折しも、9月14日・15日に行われた番期同門祭を前に、10期から最新の[守][破]教室で、一度は施錠された勧学会の禁断の扉が開かれました。丸さんの深いコンパイルとエディットにより生まれた重厚な編集的世界観を地にすれば、法然、源信、保胤、空也の如き時代を超えたイシスのコレクティブ・ブレインもじっとはしていられなかったことでしょう。限られた時に、明明とあかり灯るアジール。ここから生まれる、いくつものanotherが愉しみでなりません。 ──大濱 朋子
以上、2024年7月の記事から、エディスト編集部の”イチ推し” を厳選してお届けしました。
みなさんのオシは、見つかりましたか?
エディスト編集部では、エディストで執筆してみたい方、随時募集中です。
あなたの”らしさ”×”編集”をテーマに、なにか書いてみたいと思いませんか?
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エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 梅雨があけた地域も出てきました、いよいよ日本列島に夏到来ですね!イシス編集学校でも熱い夏が始まります。7月のス […]
編集部が選ぶ2025年5月に公開した注目のイチオシ記事9選+α
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は、2025年5月に公開さ […]
田中優子の酒上夕書斎|第二夕『S/Z バルザック『サラジーヌ』の構造分析』ロラン・バルト(2025年6月24日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。