エディスト編集部のイチ推しセレクション [2024年2月]

2024/02/16(金)08:45
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推しキジ2024年2月アイキャッチ

公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!そのなかからエディスト編集部メンバーが厳選した、もう一度読みたい注目の”今月の推しキジ” をお届けしています。今回は、2024年1月に公開された記事から6つの記事が選ばれました。

 

あなたのイチ推しはどれでしたか?

 

それでは、今月の推しキジ、いってみよー!

 

    • 1後藤’s 推しキジ!  
    •      ー 傘寿祝いでPick!

 

⦿松岡正剛 傘寿祝い「セイゴオ部品あり〼。」倶楽部撮家

⦿セイゴオ大絶賛!九天玄氣マガジン『龍』デジタルブック 公開へ

 

1月といえば校長松岡正剛の傘寿祝いでしょう。倶楽部撮家では「松岡正剛の部品を撮影せよ」というお題のもと1枚に想いを込めてシャッターを切る。部品とはなにか?その部品をどう撮るか? 自由度の高いお題ゆえ、メンバーそれぞれの色が滲み出た記事になっています。

そして、傘寿祝いといえば九天玄氣組に触れないわけにはいきません。月末に公開された九天玄氣マガジンには度肝を抜きました。実物の『龍』を手にとれば、その質量、思い、エディターシップがどれだけ格別なものか、真っ直ぐに伝わってくることでしょう。一見の価値、大アリです。それに現在「本楼」に飾られている和傘オブジェ「玄氣昇龍祝い傘」もとても繊細な手仕事が施されていて、見ているだけで気持ちが華やぎます。いま、本楼に九天の玄氣が満開に降り注いでいます。── 後藤 由加里

マツコ
マツコ
1月、これですよ、これ。1月といえば、イシス編集学校ではこの行事が欠かせません!!松岡正剛校長のお誕生日の月ですからね。九天玄氣組は、毎年、意匠を凝らしたお祝いグッズを制作していますし、今年の倶楽部撮家の企画も秀逸でした。松岡校長、今年はどんなお誕生日を過ごされましたか? m(__)m

 

マツコ’s Plus one! 🐶

イシス編集学校の運営母体である編集工学研究所 社長の安藤昭子さんが毎月コラムを綴っています。もちろん先日のコラムでは、松岡校長のお誕生日に触れていらっしゃいますよ。

 

編工研社長コラム「連編記」 vol.5 「遊」:「遊び」と「編集」

 

マツコ
マツコ
そして、続くは、松岡正剛関連の記事で、こちら!選者はチーム渦、基本コース[守]師範の角山祥道さんです★

 

    • 2チーム渦・角山’s 推しキジ!
    •      ─ 差しかかりを発見でPick!

 

⦿<特報>新年に「吉」を呼び込む現代書シンポジウムレポート
この男、「コンパイルの鬼」である。しかも速い。チームに彼がいれば、格段に戦力が増す。一方で「記者」としては「事実をきちんと伝えること」にカーソルが向かいすぎていた。ようは真面目なのだ。もっとハタモト色を出してもいいのにな、遊んでもいいのにな、と思っていた。ところがどうだろう。今回は一歩も二歩も踏み込んだ。シンポジウムでの松岡校長の言葉を、見方づけで補強し、広げ、読み手に手渡した。書き切るのは困難な道程だったに違いないが、その分、深みが出た。「あ、差しかかりだ」。盟友の大きな変化に「こっちも負けてられないぜ」とひとりごちた。── 角山 祥道

マツコ
マツコ
エディストでは多読にJustに大活躍な畑本さんが、2024年の年始早々、松岡校長のイベントへ向かうという行為に、記者魂を感じましたね。そしてこの圧巻の取材レポートですよ。コンパイルの鬼、筆が早いだけでなく、フットワーク軽やかに仕上げた記事が深々しい。そうか、差し掛かっていらっしゃるのかぁ! これからも、境界をまたぎ、縦横無尽にエディスト読者へ情報をとどけていただけるのを楽しみにしています

3 金副編集長’s 推しキジ! 
      ─ 多読でPick!

 

⦿斎藤なずな「このマンガを読め!」ランクイン記念増補版【マンガのスコア】

 

昨年、多読ジムSeason14・春でコラボゲストとして参加して頂いた漫画家・齋藤なずなさんの新刊『ぼっち死の館』(ビッグコミックス)が『このマンガを読め! 2024』(フリースタイル)の年間ランキングで第2位に選ばれました(1位は坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし』、6位にヤマザキマリ『プリニウス』が入っています)。そのニュースを堀江さんが速報してくれました。ぜひ、「マンガのスコア」と『ぼっち死の館』を読み直す機会としてください。──金 宗

マツコ
マツコ
齋藤なずなさん、年間ランキング2位、おめでとうございます。多読ジムでかかわってくださった齋藤なずなさんに、勝手に親近感なマツコです。なにかあるたびに増補版を出してくださる堀江さんに感謝~。こういう明るいニュースはいいですね♪

 

マツコ’s Plus one! 🐶

作品が発表された年ごとのクロニクルで【マンガのスコア】を紹介しているアーカイブ記事を、あわせてどうぞ!

 

 【Archive】マンガのスコア 各作家のキーブックはこれだ!!

 

もうひとつ。堀江さんが、松岡正剛校長の千夜千冊に登場しているのは、ご存じですか? 堀江さんを探せ!

 千夜千冊 第1792夜 『知性の顚覆 日本人がバカになってしまう構造』 

4 マエストロ上杉’s 推しキジ! uesugi
      応援ファンファーレでPick!

 

⦿十二支でバレエ◢◤[遊姿綴箋] リレーコラム:原田淳子

イシスでの編集稽古も、問感応答返も、どちらも「問い」からはじまります。お題を立てることは、編集を起動させる方法でもあるのですね。

原田[破]学匠が自らに課した「問い」は、「十二支の動物たちでバレエを語ることはできるか?」。「ドン・キホーテ」(丑)や「火の鳥」(酉)あたりはすっと浮かぶけれど、「亥」は「この手で来たか!」と意表を突かれました…!

「十二支×バレエ」というフィルターによって新しいバレエたちとであえただけでなく、バレエというメディアの器の大きさ(?)を発見する機会をいただきました。

このコラムを読んだ後、思わず新国立劇場の2024シーズンラインアップをチェックしてしまったことを白状します笑 ──上杉 公志

マツコ
マツコ
このコラム、読んでいてとても楽しかったんです。”バレエ×十二支” があげられるか?に挑戦する原田学匠の、なんというか、生き生きと楽しんでいる様子が見え隠れする。いつもの学匠姿とはどこかちがう一面がにじみ出るようで、いい記事だなぁと、音楽ド素人のマツコは思っていたんです。これを、音楽にそうとう精通しているマエストロ上杉さんがPickされた。いやはや、これは『数寄語り』(千夜千冊第1627夜)というものか。

5 吉村 編集長’s 推しキジ! yoshimura
      ─ ISISの今でPick!

 

⦿イタい年賀状を大放出!! ◢◤[遊姿綴箋] リレーコラム:堀江純一

いやあ、「イタい年賀状」の大放出、壮観です! 「マンガのスコア」の原点ともいえる年賀状を堀江画伯がやけのやんぱちなのか、恥じらいながらなのか、お蔵出ししてくれた。イタいし、頭が相当おめでたいので、正月に相応しいかもしれません。この「イタい年賀状」、私も小学校の時に、なぜかマンションにキャラクターを書き込んで、吹き出しで年始の挨拶をするという「イタい年賀状」を送っておりました。そしてなぜか好感をもつ友人に贈る年賀状の階層は高くなっていくという。こういった過去の汚点のような歴史には、隠れた編集力が潜んでいます。堀江さんのルーツが窺い知れるコラム、ごっつぁんでした。──吉村 堅樹

マツコ
マツコ
今月は堀江画伯、「2Picks」でございますよ。さすが、エディストをほこる模写王子!! イタイというより圧倒的やね、の感想を持ったマツコですけれど、イタさの放出だけで終わらないのが、ながいことエディスト連載している堀江さんだけあります。周辺情報の数々が詰まったコラムでしたね。なーちゃんも。それにしても、吉村林頭にもイタイ年賀状の黒歴史があったとは!! お二人の類似・相似があるのやも。

 

 

以上、2024年1月の記事から、エディスト編集部の”イチ推し” を厳選してお届けしました。

みなさんのオシは、見つかりましたか?

 

次に選ばれるのは、あなたの記事かもしれない!

 

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。