鳥は美味しいリンゴを知っている。リンゴに鳥が突っついた穴がある。よってこのリンゴは美味しい。
──「これは美味しいから」といただいた農家さんからのオマケ。切れば甘味成分ソルビトールが沁みていた。覗いてみたくなる世界は尽きない。
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今回は、2025年5月に公開された記事の中から選ばれたオシ記事9選+αをご紹介します。
なぜ[破]を受講するとどんな文章でも書けるようになるのか?――[守]番匠の[破]再受講体験記
編集学校の指導陣として大活躍の石黒好美さんが[破]を再受講されたという、好奇心をくすぐる話題性抜群のニュースを、ご本人が生き生きとした体験記に仕立てた記事です。真摯な取り組みゆえに滲み出るユーモアのスパイスを利かせながらの、臨場感たっぷりのドキュメンタリーに、一気に引き込まれました。この記事の面白さは、魅力的なメタファーで展開していく筆力もさることながら、師範代とのやりとりを通した石黒さんの気づきのプロセスが、じつに緻密に描かれているところにあると思います。読み手は、おのずと受講の醍醐味と極意を、石黒さんとともに味わうことができるのです。すばらしい発見の過程で、[守][破]で学ぶ内容や編集術の骨法を巧みに紹介しているのも驚きでした。─丸 洋子
なぜ[破]を受講するとどんな文章でも書けるようになるのか?――[守]番匠の[破]再受講体験記
今期、[守]講座で番匠ロールを務める石黒好美さんが、昨シーズン、10年ぶりに[破]講座を再受講されました。この記事では、石黒さんご自身のおもいや気持ちもまじえつつ、[破]講座の稽古プロセスについて、編集術や型の学びも含めて丁寧に綴られています。濃密かつ貴重な内容であり、苛烈でありながら瑞々しい石黒さんの講座での学びを、ここまで共有してくださったことについて、深い感謝の気持ちが湧いてきました。
以前、松岡正剛校長が「まず今やれることをすべて出し切る。そこから編集が始まる」と話されていたことがありましたが、まさに石黒さんは稽古でもこの記事のライティングでも、その姿勢を体現してくださったのだと感じます。
[破]講座に関心がある方はもちろん、編集稽古に取り組むすべての方に、ぜひ読んでいただきたい推し記事です!
──上杉 公志
マツコ’s Plus one! 🐶
マツコのイチオシ、過去の体験記
その1.ああ、それでもジャイアンは歌う――46[守]新師範代登板記 ♯1
#角山ジャイアン祥道さん初師範代の体験記。これ、初めての師範代をやりながら日々綴るというスゴ技でした。アーカイブもあります。
その2.【エアサックス加藤の三度目の突破01】編集天狗と突破を誓う!
#吉村林頭が天狗に扮して心と力を尽くした【破】体験記。エアサックス加藤さんに天狗の心は届いただろうか。
#小倉加奈子析匠が[離]指導陣時代に綴った記録。門外不出といわれる[離]の日常をふせながら開ける挑戦でもあった。
近畿大学から毎期20人、イシス編集学校の特待生が選ばれている。しかし、これまではなぜか卒門率が悪い。そんな呪いを打ち破ろうと、この春に開講とともに始まったのが新企画「週刊キンダイ」。[守]師範陣がドキュメンタリーで追いかける記事は、「いつもの近大生」から「驚きの近大生」へ変化する事件を生むかもしれない。3年前の未来予想を引っ張ってくるところも心憎い演出である。── 吉村 堅樹
イベントの内容をその場にいない人に(実際にいた人にも)伝えるのはけっこう難しい。場の空気は言葉にしづらい。しかも故人のために人が集まり開催された会だとしたら、つい書き手の感情も高ぶってしまいそう。【花歌果の戒】の報告は、現実のプログラムと参加者の言葉を織り交ぜ、抑制の効いた筆致で綴られている。ふわっと幻想的なイメージだけが、書き手の面影を物語っている。55守開講の12時間をスナップショットした記事も痺れた。リズムよく、流れるように読めるけれど、点をつないで描く絵のように、細やかな配慮がにじんでいる。タイトルの575調べもおしゃれだ。
白南風やきりきり鷗落ちゆけり 角川源義 ── 吉居奈々
なんといっても「ミドルシニア」に目が釘付けになりました。おそらくエディストで初出の言葉「ミドルシニア」。記事の登場人物は今期55[守]で活躍している3人のミドルシニア師範代+ミドルシニア師範。ですが、実はこの記事のライター&デスクである若林同朋衆&景山師範もミドルシニアだという。よって、ミドルシニアの、ミドルシニアによる、ミドルシニアのための初めてのエディスト記事なんです!── 後藤 由加里
ご存じNHK大河「べらぼう」のアレゴリア的見方を伝える連載も、早20回を達成。見どころは初登場大田南畝の「狂歌」と『日本的文芸術』的ながら、目のつけどころは南畝のお召し物「鰻つなぎ文様」に釘付けな『全然アート』。文も芸もサブカルもをマゼマゼした目利きは、さすが「大河ばっか!」ペア。その「大河漬」で『ことば漬』の日々の熱は、ここんとこ離脱していた大河も、ついでに朝ドラさえまた観ようかな、と思わせるカブキっぷりでした。大阪弁の南畝はアカンけど、この多軸編集こそアレゴリア!── 大音 美弥子
あれ・れご・ごり・りあ〜今こそ「アレゴリア」を見直したい【第二回工冊會】レポート

【多読アレゴリアTV】2025夏・キム代将が推す!アレ、レゴ、ゴリ、リア4部門のオススメクラブ

多読アレゴリア2025夏が6/2にスタートした。「多読アレゴリア」は松岡校長がこだわってつけたネーミングだ。おそらく千夜千冊1813夜アンガス・フィッチャー『アレゴリー』に「アレゴリア」の意味の秘密が潜んでいる。それを読みとくには「アレ」「レゴ」「ゴリ」「リア」の4つに分けると何かが見えてくる。工冊會でそういう話をしたら、その日の夕方に安田晶子さんのJUST記事があがっていた。は、早い! JUSTチーム、おそるべし! 夜は夜でアレゴリアTVの撮影があった。そこでは「アレ」から「リア」まで、それぞれ4つのおすすめクラブを紹介した。武田・一倉コンビとナイスフォローと山内くんの編集のおかげで、なんとかまとまりました!── 金 宗代
千夜千冊1813夜アンガス・フィッチャー『アレゴリー』より引用
”かくて、ひるがえってもう一度言っておくが、「別の話し方をする」(allos+agoreueim)というアレーゴリアの本来のはたらきは、生命情報体としてのわれわれが形成したり表現したりしたことにエピジェネティックでコンティンジェントな「別様の可能性」がありうるということを刻んでおくための編集技法だったということなのである。なんとなくはわかってもらえただろうか。” ── 松岡正剛 校長
【多読アワード】仮説を立てる心は科学である(畑本ヒロノブ)◎【忠】の宝珠
三冊筋プレスファンの一人、毎シーズン、発表が楽しみです。今回は[古典編]とのことで、みなさん『ヨブ記』やら『愚管抄』とか、よくもまあ読みましたね、スゴイ!エントリーした勇者に「仁義礼智忠信孝悌」の八徳大珠を贈って評しているのも心憎い。「中宮定子に捧げる挽歌」は美貌セレクトで読ませるし、「仮説を立てる心は科学である」はM好みお馴染み三冊をつなぐ粒たちの物語仕立て。そういえば、北斎の「神奈川沖波裏」でサーフィンしていた師範代もいました。やっぱ「本は三冊で読む!」に限りますね。── 田中 晶子
以上、2025年5月(+α)の記事から、エディスト編集部の”イチオシ” を厳選してお届けしました。みなさんのオシは、見つかりましたか?
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エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
2026新春放談 其の壱 – イシスのネオバロック化 なめらかな境界に向かって
遊刊エディストの新春放談2025をお届けします。 昨年は、松岡正剛校長の一周忌を超えて、田中優子学長の師範代登板にイシス書籍の出版、そして松岡校長不在のなかの[離]開講、創守座、突破講・破天講といった師 […]
新春1/10スタート! 佐藤優が日本を語る「インテリジェンス編集工学講義」映像公開!
万巻の書を読む。難読古典を我がものとする。 松岡正剛、立花隆、池上彰、高山宏といった博覧強記と言われるものたちが、どのように本を読み、知を血肉化しているのか。誰しもが、その方法に関心をもつのではないだろうか。 &nb […]
田中優子の酒上夕書斎|第七夕 『江戸から見直す民主主義』(2025年12月23日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
鈴木健×田中優子緊急対談「不確かな時代の方法としての政治~PLURALITYと相互編集~」
鈴木健×田中優子緊急対談「不確かな時代の方法としての政治~PLURALITYと相互編集~」がYouTubeイシスチャンネルで公開されました。 田中優子学長が以前より熱望していた鈴木健さん(東京大学特任研究員 […]
編集部が選ぶ2025年10月に公開した注目のイチオシ記事6選
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。 2025年10月といえば、日本人のノーベル賞受賞にわき、女性首相がは […]
コメント
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2025-12-31
鳥は美味しいリンゴを知っている。リンゴに鳥が突っついた穴がある。よってこのリンゴは美味しい。
──「これは美味しいから」といただいた農家さんからのオマケ。切れば甘味成分ソルビトールが沁みていた。覗いてみたくなる世界は尽きない。
2025-12-30
ほんとうは二つにしか分かれていない体が三つに分かれているように見え、ほんとうは四対もある脚が三対しかないように見えるアリグモ。北斎に相似して、虫たちのモドキカタは唯一無二のオリジナリティに溢れている。
2025-12-25
外国語から日本語への「翻訳」もあれば、小説からマンガへの「翻案」もある。翻案とはこうやるのだ!というお手本のような作品が川勝徳重『瘦我慢の説』。
藤枝静男のマイナー小説を見事にマンガ化。オードリー・ヘプバーンみたいなヒロインがいい。