田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)

2025/06/09(月)08:03
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学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。


 

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 第一夕『普賢』石川淳 2025年5月27日

 ♦『普賢・佳人』石川淳/講談社文芸文庫/1995年発行

 ♦連還本

  ⊕『アート・ジャパネスク 日本の美と文化:第4巻 神々と仏「祭りとマンダラ」』松岡正剛(エディトリアル・ディレクター)講談社

  ⊕『石川淳全集:第12巻 評論・随筆』「江戸人の発想法について」筑摩書房

  ⊕『紫苑物語』石川淳講談社文芸文庫

  ⊕『最後の文人 石川淳の世界』田中優子ほか/集英社新書

 

 

YouTube LIVE「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」

配信日:毎月月末火曜日16:30~ 約20分ライブ配信

次 回:2025年6月24日(火)16:30〜

出 演:田中優子(イシス編集学校学長)

視聴方法:YouTubeイシスチャンネル(https://www.youtube.com/@es_event/featured)にて無料配信。配信後もイシスチャンネルで視聴できます。

 

コメント

1~1件/1件

堀江純一

2025-06-20 22:17:24

堀江純一

2025-06-20 22:17:24

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。