中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
多読ジムの名物冊師が”気になる読衆”にずばりインタビューする新企画「冊師が聞く」。
第一回のインタビュアーは「編集かあさん」でもおなじみの”まつみち”こと松井路代冊師(スタジオ茶々々)。
現在、トレーニングの最終ステージである「三冊筋プレス」真っ最中の読衆たちのナマの声をお届けする。多読ジムとはどんな講座なのか?
◆小桝裕己さん(スタジオ茶々々)◆
広島県呉市出身・在住。38歳。警備員。好きな本は詩、小説(SF、文学等)、絵本、写真集、画集、等々。海辺の街で、イシス編集学校で出会った妻と1歳の娘とにぎやかな毎日を過ごす。多読ジムにはシーズン06<春>から参加。
小桝:本は通勤電車の中で読んでいます。早朝と夕方~夜ですね。
座れれば、松岡校長も愛用しているというVコーンでマーキングしています。書き込み心地が最高です。多読ジムを機に使いはじめました。
回答は本当はパソコンで書きたいのですが、家だと1歳四ヶ月の娘に荒らされますし、タブレットも壊れているのでやはり通勤時に主にスマホでやっています。使いづらいです(笑)
小桝:楽しいので。やはりアウトプットを前提に読むと読み方がカワルな、という感覚があります。スタジオのみなさまの回答を読むのも、まつみち冊師の庭茶コメントも楽しみです(注:多読ジムでは冊師より指南ではなくコメントがつきます)。
特にマーキングや図解は写真でみなさまの手書きが見られるのでドキドキしました。手書きだけで進む講座もあってもいいかも。
書院の多読連本企画も面白かった。自分では手にとろうと思ったことのない、いろいろな本を知ることも楽しみのひとつですね。
あと、他の講座と違い唯一の継続型なので、せっかくなら継続を味わってみたかったというのもあります。

小桝さんの三冊筋プレスバーベル本。左から『マイナス50℃の世界』(米原万里/角川ソフィア文庫)、『不穏の書・断章』(フェルナンド・ペソア著、澤田直訳/平凡社ライブラリー)、『山頭火句集』(種田山頭火著、村上護編/ちくま文庫)。
Info
◉多読ジム season07・夏◉ 締切間近!!
∈START
2021年7月12日(月)
∈MENU
<1>ブッククエスト(BQ):ノンフィクションの名著
<2>エディション読み :『文明の奥と底』
<3>三冊筋プレス :笑う3冊
∈URL
松井 路代
編集的先達:中島敦。2007年生の長男と独自のホームエデュケーション。オペラ好きの夫、小学生の娘と奈良在住の主婦。離では典離、物語講座では冠綴賞というイシスの二冠王。野望は子ども編集学校と小説家デビュー。
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コメント
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2025-10-29
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2025-10-28
松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。
2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。