「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。

マグロだけが、近大ではない。
「近大マグロ」といえば、全国のスーパーに並び、飲食店で看板メニューになるほどのブランド。知名度は圧倒的だ。その名を冠した近大生だけの「マグロワンダフル教室」が、のびのびと稽古に励むのもうなずける。
だが、近畿大学が養殖に成功したのはマグロだけではない。マダイ、シマアジ、カンパチ、ブリ、クエ、ヒラメ…。さらにはウナギにも挑戦している。「近大マグロ」は一つの顔にすぎない。挑戦し続ける姿勢こそ、近大そのものなのだ。
55[守]には21人の近大生が参加している。10人が「マグロワンダフル教室」。残る11人は他の教室に振り分けられ、社会人と肩を並べて稽古を続けている。その中には、すでに光る活躍を見せる者がいる。
教室最速で用法1をクリアしたのはSHさん(うたしろ律走教室)。010番の回答にはこんな言葉が添えられていた。
前回の指南で教えていただいた「おっかけ千夜千冊 オツ千~」「ほんのれんラジオ」聴きます。
指南を受けてイシスの世界に関心を持ち、出世魚ブリのようにぐんぐん編集力を伸ばしている。
コップで「クラッカーをつくる」と回答したMHさん(ヤキノリ微塵教室)には、同じ教室の学衆からこんな質問が飛んだ。「食べものの方? パーティーの方?」。早くも001番から対話が始まった。ちなみに答えは「パーティーの方」。MHさんは別の回答でこうも語っている。
どうやら私は予定外の出来事にはテンションが上がるタイプの人間みたいです。
卒門までに想定外も山ほど起こるだろう。1キロ1万円のシマアジを釣り上げたときのように、テンション爆上げで対応できる力は頼もしい。もちろん用法1もコンプリート済みだ。
001番のお題は少し緊張してしまいました。
これからはラフに頑張ります!!!
と語るのはTTさん(百禁タイムズ教室)。その緊張、少しはほぐれただろうか? 刺身で最高に美味しいカンパチのように、ナマの自分をそのまま回答に出していってほしい。
週末の集中稽古で一気に4回答。用法1を駆け抜けたのはHSさん(類想ゼスト教室)だ。
体調が回復してきましたので、皆さんに追いつけるように思考を研ぎ澄ませていきます。
このスピードと意志があれば大丈夫。魚の王様マダイのように、編集の王道をまっすぐ、ときに寄り道しながら進んでいこう。そして最後は全員でめでタイ卒門へ。
足踏みしている近大生もいるが、最後にこの言葉でみんなにエールを送りたい。
近大生よ、うなぎのぼれ!
アイキャッチ/稲森久純(55[守]師範代)
文/景山和浩(55[守]師範)
週刊キンダイ 連載中!
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