ヘビー級エディスト川崎隆章、長崎の人気ラジオ番組に旋風!

2020/02/13(木)15:00
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 放送研究家、ラジオディレクター、落語ディレクターと様々な顔を持つ川崎隆章が2月3日、長崎・NBCラジオの朝の人気ラジオ番組『あさかラ!』に出演、“デーブ川崎”旋風を巻き起こした。(TOP画像=村山アナと初対面を果たしたのは2018年冬。NHKスタッフ対象に地域放送のあり方について公開対談した)

 

 活動拠点を東京に置く川崎は、イシス編集学校2期「直立猿人教室」師範代、5、6期の師範として活躍した創成期のヘビー級エディストである。幼い頃に北九州市で暮らしていた由縁もあって九州には常にアンテナをはっており、九州支所「九天玄氣組」の一員としても関東から見た九州の情報を提供し続けている。なかでもNBC長崎放送の『あさかラ!』に対しては尋常ならざる敬意と熱意を注ぐ。放送研究家としてだけでなく、1リスナーとして番組にも参加、たびたび番組でデーブ川崎のメッセージが採り上げられるので、番組ではすでにヘビーリスナーとしてその名は知れ渡っていた。

 

NBC長崎放送局

 

 「radikoプレミアム」でアクセスすれば、全国のローカル番組がどこでも聴けるようになった。とはいえ東京にいて、なぜそこまで長崎なのか。どうやら村山仁志アナウンサーにぞっこん惚れているのが、その理由らしい。村山アナは昨年、優秀な日本の放送番組や個人を顕彰するギャラクシー賞ラジオ部門(DJパーソナリティ賞)を受賞するなど、放送業界でも一目置かれている存在だ。何気ない話題からの展開力、フリートーク力、なにより聞き惚れてしまう美声にその魅力がある。小説家としても活躍しており、ラジオ局で働くスタッフの奮闘を描いた『午前0時のラジオ局』は代表作だ。多才な村山アナに対する川崎の惚れっぷりは凄まじく、番組への投稿だけでなく、facebookなどのSNSでも村山アナの話題で埋め尽くされるほどである。

 

 そのデーブ川崎が、いよいよ長崎に乗り込んだ。名目は長崎ランタンフェスティバル見学だが、せっかく長崎に来るのならと『あさかラ!』から声がかかったのだ。節分を迎えた長崎の朝に、デーブ川崎のトークは炸裂した。

 

長崎ランタンフェスティバル2020より。極彩色のランタンの灯りに引き寄せられ、デーブ川崎は幻想的な長崎の町を泳いだ。

 

 東京にいながら長崎の放送にやたら詳しい川崎だが、もちろん長崎だけではない。国内はもとより世界中の放送局を調べ尽くしているのだから、番組で時代の変遷も辿れるし、各局の比較もできる。観察眼は細部にわたり、放送開始と終了を知らせるアナウンスのクオリティの高い局はどこかとか、筋肉をムキムキ見せながら天気予報をする熊本の予報士が台風報道の際にスーツ姿で登場するのは、その深刻さを伝えるのが狙いであるとか、次から次に飛び出すデーブ川崎のマニアックなネタと分析力に、村山アナとパーソナリティ高月晶子は感心しっぱなしだった。番組ディレクターからも「川崎さんの話がおもしろいので、音楽をカットしてこのままトークを続けます」と当初の予定を変更したほど。リスナーからも「福の神、降臨!」と歓迎の投稿が続々届く。

 

 長崎ランタンフェスティバルでは長崎名物の油菓子「ハトシ」をたらふく堪能、稲佐山の夜景もチャンポンも満喫した川崎、次は長崎くんちを狙っての長崎入りを企てている。東京と長崎、ある意味、遠距離恋愛といえる。次回は長崎の放つフェロモンについて、デーブ川崎の審美眼で熱く語ってほしいものだ。もちろん長崎の電波に乗せて。

 

 

NBC長崎放送別館の社食でちゃんぽんを食す。「本格的な唐あく麺を使った正統派ちゃんぽん!海鮮のコクがしっかり効いている!」と絶賛。一般の方も利用可。

 

『あさかラ!』NBC長崎放送(月~金09:00-09:50)

https://www.nbc-nagasaki.co.jp/radio/asakara/

 

番組終了後のオマケ動画(NBCラジオ公式 facebook)

村山アナ、高月さん、デーブ川崎のフリートークを視聴できる。

https://www.facebook.com/dave.kawasaki/posts/2692940734126317

 

 

村山アナの小説代表作『午前0時のラジオ局』。デーブ川崎のイチ推しは『アゲイン・私と死神の300日』。

 

 

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  • 中野由紀昌

    編集的先達:石牟礼道子。侠気と九州愛あふれる九天玄氣組組長。組員の信頼は厚く、イシスで最も活気ある支所をつくった。個人事務所として黒ひょうたんがシンボルの「瓢箪座」を設立し、九州遊学を続ける。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。