発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

多読アレゴリア2025・夏の募集がスタート!!!!!
エディストでは今日からアレゴリア・ウィークのスタートです。しばらくの間、アレゴリアの各クラブの宣伝合戦繰り広げられます。どうぞお楽しみに。
さて前回、2025・春では森山智子さんの「着物コンパ倶楽部」、小倉加奈子さんの「MEditLab for ISIS」がNEWクラブとして立ち上がりましたが、2025・夏も新しいクラブが誕生します。
一つはISIS co-missionであり、松岡正剛校長と共著もあり、盟友でもあった津田一郎さんを監修者に迎えたクラブ「カオス的編Rec」(カオステキヘンレキ)です。ISIS co-missionが監修するクラブはすでに、田中優子学長の「EDO風狂連」、今福龍太さんの「群島ククムイ」、それから武邑光裕さんの「OUTLYING CLUB」があるので、「カオス的編Rec」は4つ目のco-missionクラブということになります。
「サイエンスとエディティングの交差点にたちあう」。そして、「世界を問う仮説をつくる方法を学ぶ」。これがカオス的編Recのテーマです。最近、津田一郎さんは「もし『編集学校の数学』というものがあるとしたら、どんなものか」という問いを立て、数学によって編集学校の新たな可能性を見出すことができるかもしれないと話していました。
世界的な複雑系の研究者である津田一郎さんと共に「編集する」、そして「数学する」こんなチャンス、めったにありません。数学や科学が好きな人も、学生時代に挫折した人も、あらためて、編集を通してサイエンスと出会い直しをするのはいかがでしょうか。
もう一つのNEWクラブは、エディストで大活躍中の「倶楽部撮家」。いよいよアレゴリアに倶楽部撮家が登場します。
倶楽部撮家では編集工学を通じて、イメージと言葉のあいだを探ります。写真学校のように、単に写真を学ぶわけではありません。言葉からイメージを起こし写真を撮ることもあれば、写真から言葉を立ち上げて遊ぶこともある。そして、クラブで撮影した写真はエディストなどメディアにどんどん掲載していきます。倶楽部撮家の活動を積極的に発信し、表象力のある撮家集団を目指します。
実は松岡校長も、「芸術で一番好きなのは写真」と言い張るほどに、とっても写真が好きでした。杉本博司、内藤正敏、奈良原一高、藤原新也、十文字美信、横須賀功光。これら名だたる写真家たちと松岡校長が親しく仕事をしてきたことからも、そのことがよくわかります。
テキストベースの編集学校ではこれまで写真や映像、イメージを使って編集稽古をする機会があまりありませんでしたが、「写真」というメディアに関わることはまちがいなく、きわめて編集的な行為です。倶楽部撮家で活動することで、隠れた編集的可能性に気がつくチャンスが得られるかもしれません。
クラブの申し込みは先着順です。すでにご希望のクラブがある方は、なる早で申し込みましょう!
*多読アレゴリア2024春から継続の方は申し込み手続きは不要です。
Info 多読アレゴリア2025夏
【申込】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025summer
*多読アレゴリア2024春から継続の方は申し込み手続きは不要です。
【開講期間】2025年6月2日(月)~8月24日(日)
【申込締切】2025年5月26日(月)
【定員】490名(各クラブごとに定員が異なります。定員になり次第、締め切ります)
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込)
※ クレジット払いのみ
※ 初月度分のみ購入時決済
以後毎月26日に翌月受講料を自動課金
例)2025夏申し込みの場合
購入時に2025年6月分を決済
2025年6月26日に2025年7月分、以後継続
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:宮崎滔天
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
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コメント
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。