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「既存のモードからの逸脱のセンスに注目する」(松岡正剛『別日本で、いい。』)
「情報を動かす」、「情報を使う」、ということは何かの個性や逸脱に注目することだ。イシス編集学校の基礎コース[守]では4つに分類された情報を使うための38の型を、3か月で学ぶ。
5月に開講される55[守]を控え、「創守座」が開催された。創守座とは師範代が集まり[守]の講座の指南について研鑽を深める場だ。第1回目は、4つの用法のうち1と2を解きほぐし、指南に向かうためのカマエをつくっていく。
日本文化にあやかって
鈴木康代学匠が、「言葉の交換やモデルの交換が活発に行われることで場の景気が良くなる。師範が作り上げた創守座という場の景気をよくするのは、参加している師範代である。自分自身に風穴を開け、風通しをよくし、景気の良い創守座にしてほしい」と呼びかける。
創守座は、過去に行われた伝習座に上書き編集をかけ新しいモデル作るという、日本文化の編集術に通じる方法が使われている。日本の方法とは、過去にあやかり、編集を重ね、そしてそれが文化となっていく。田中優子学長は、「江戸の文化とは平安をまねてパロディにしたものだ」と語っている。まねる、あやかる、もどくは、日本の編集の真髄なのだ。
今回は「あやかり」と「世界」をキーワードとして、用法1と2を紐解いていく。用法1では、情報の見方を動かす10の型を身に付ける。用法2では、新しい世界を創発するための8つの型を学ぶ。
あやかりながら世界を旅する指南
用法1の用法語りは、前期師範代を務め今期指導陣にデビューした内村放師範が担当する。43[守]の第1回伝習座で行われた桂大介師範の用法語りを、内村師範が読み解き上書き編集をかけた。「カーソル」と「使う」にあやかり、さらに「出会い」と「世界」を掛け合わす。用法1の用法語りは、前期師範代を務め今期指導陣にデビューした内村放師範が担当する。43[守]の第1回伝習座で行われた桂大介師範の用法語りを、内村師範が読み解き上書き編集をかけた。「カーソル」と「使う」にあやかり、さらに「出会い」と「世界」を掛け合わす。
内村師範は、モノにあやかることで学衆の世界ががらり変わるのを見ている。ある学衆が「私は負けず嫌いで癇癪もちだ」と回答した。これは既存のレッテルから生まれた「私」だ。次にこの学衆はガムを持ち込んだ。「私は出来なければできるまでねばるガムである」その回答からは、ガムの色や香りが浮かび上がり、ガムの持つかわいらしさすらもほんのりとたちあがってきた。
「010番の<たくさんの私>は、情報から私を見るという稽古であり、いつでもあやかりをもって編集的自己を取り出すことができる状態であることが大事なのだ」。内村師範は、モノにあやかることで、自分の中に新しい世界が生まれることを、回答例をもって示した。
自分の中の新しい世界は、別の名を持つ自分や、別の装いをしたアバターをイメージしてほしい。江戸時代にはアバターが沢山いた。何かにあやかり別の名を持ち、別様の自分を持っていた。武士で画家や遊女の俳諧師なんかがいっぱいいた。学衆の新しい世界を生み出すために、師範代も学衆と共に編集的な自己を取り出していくことが大事なのだ。
世界とダンスし鬼門に対峙する
用法2の用法語りは、指導陣を何度も務めたベテランの奥村英宏師範が担当する。タイトルは「世界とスリリングにダンスする」だ。50[守]で加藤めぐみ師範が語った「⽤法 2 をとびきりスリリングにしたい」にあやかり、奥本師範代が重ね編集をかけた。
用法2は、パワフルで汎用性が高い型が勢ぞろいし、すべてのお題に「世界」という言葉が使われているスリリングな稽古だ。「どこかで見た」「どこかで習った」という経験が、学衆を「正しい型」に引きずり込む。師範代すらも、ふらふらと正解探しに寄っていってしまう。師範代はここで気をひきしめ、世界を「創発」させていくための稽古なのだということを、胆に銘じておかなくてはいけない。
師範代は、学衆の世界とともに「世界を開ける」、「新しい世界観」を生むことを大事に指南するカマエをもって、この鬼門に対峙しなくてはいけない。
指南とはワクワクの世界旅行
とにかく師範たちの言葉は回答愛に満ち溢れていた。
内村師範:
”回答には学衆の世界が存在し、そこには一人一人の幼心や恋心、フェチが沢山潜んでいる。
回答に書かれていない背後にも注目して、世界に恋をしようとしている学衆の恋模様を楽しんでほしい。”
指南レクチャー&ワークの進行を務めた阿久津健師範の語りはさらに熱い。
”すべての回答の中に学衆の世界があり、すべての回答はワクワクする世界だ、と思って指南してほしい。
指南には自分の世界観が出てしまう。自分の世界を守るのではなく、まず学衆の世界を楽しむことが何よりも大事。”
回答の中に別様の世界を見ようとすると、回答の見え方が変わってくる。そして型を使い情報を分けなおし集めなおすことで、新しい世界が創出されていく。松岡校長は「感情ではなくモノに注目することが大事」だという。モノには限りがあり尽くすことができるからこそ情報を使いつくせるのだ。モノに注目し情報を使いつくしあやかることで、その人がこれまでに使ったことのないような言葉が生まれ、そこから新しい世界がみえてくる。学衆ひとりひとりの世界を旅する指南は、一人一人の見ている世界を旅するのと同じで、ワクワクする世界旅行なのだ。
編集学校では「世界たち」という言葉が使われる。あやかることで、また新しい世界が生み出されていく。新しい世界を呼び出し、生み出すことが師範代の役割ともいえる。
指南レクチャーとワークの進行を阿久津師範と担当した北條玲子師範は、「師範代には、自身の辞書を増やし学衆や教室全体の辞書を増やしていってほしい」と語る。あやかることによって言葉は増え、世界が創造されていく。モデルを使えば情報が動き出し、言葉が生まれ世界が生まれることを、師範代に体感してもらいたいというのが、指導陣の想いだ。
お題から世界創造する
編集学校のお題にはそれぞれのお題の意図が含まれており、そこから沢山の回答がでてくるように設計されている。つまり、師範代は「お題の世界」×「学衆の世界」が持ち込んでくる回答を読み解くことになる。そのためにはお題研究は不可欠だ。55[守]で師範代としてデビューする田中学長(酒上夕魚斎教室)は「師範代としてお題そのものに向き合うことの大事さを、改めて確認した」と振り返りで強調した。
さて、最後にお題が作る世界を視覚的に見ていただこう。
師範代たちは、事前に用法1と用法2を図にするお題を貰っていた。ここには各師範代のお題の世界が広がる。「うたしろ律走教室」の藤井一史師範代の世界は、動く用法1と静かな用法2。二つの異なる世界に、この後どのような編集がかけられ、新しい世界が創造されていくのか楽しみだ。
tanaka_kaori
編集的先達:白洲正子
縞々BPT、縞状アンサンブルといった教室名をもち、世界各地の手織りや手染めの布を愛する。特にカシミール地方のウール刺繍ショールにロマンを感じている。主にイスラム圏の国々で、通算10年教育関連の仕事に携わった経験をもつ。
東京の桜が満開となった4月5日、伝習座が開催された。 赤堤の本楼には、師範代、師範、編集学校関係者が詰めかけ、オンライン参加には編集学校以外の方々の参加も得て、盛況な開催となった。 伝習座は編集学校の根幹を […]
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