誰にでも必ず訪れる最期の日。
それが、どのような形で訪れるかはわからないが、一番ありえそうなパターンの一つが終末介護病棟での最期じゃないだろうか。沖田×華先生と言えば、自虐ネタのエッセイマンガでよく知られるが、物語作家としても超一流だった。深く死に向き合いたい方は、是非ご一読を。
(沖田×華『お別れホスピタル』)
数学が旬だ。千夜千冊では数学の本が連打され、松岡校長と数理科学者・津田一郎さんの共著『初めて語られた 科学と生命と言語の秘密』が東京駅の丸善で山積みになっている(かぞえたら120冊以上あった)。編集学校[破]の読書もきっと世の動きに連動している。
本日11月12日(日)18:00、51[破]第1回アリスとテレス賞「セイゴオ知文術」のエントリーが締め切られた。[破]の最初の山場だ。千夜千冊をもどいて一冊の本について書くお題で競う。
10教室・学衆65名中、エントリーしたのは56名。類児・創児教室、平蔵ひたすら教室、トークン森々教室、カンテ・ギターラ教室は全員エントリーを果たした。おめでとう!!
選評委員(木村久美子月匠、[破]の師範、番匠、評匠、学匠)は、それぞれ全エントリー創文を読んで選評会議に臨む。結果発表は12月上旬。全エントリー作品に講評がつく。
さて、課題本の人気ランキングを発表する。
1位『悪童日記』アゴタ・クリストフ 10点
2位『地球にちりばめられて』多和田葉子 9点
『心はすべて数学である』津田一郎 9点
4位『フラジャイル』松岡正剛 8点
5位『生命誌とは何か』中村桂子 6点
6位『あなたの人生の物語』テッド・チャン 5点
7位『椿の海の記』石牟礼道子 3点
『東京プリズン』赤坂真理 3点
9位『虫と歌 市川春子作品集』市川春子 2点
10位『文字逍遥』白川静 1点
『悪童日記』は、前回の5位から1位に躍り出た。戦争の渦中を生き抜く双子の少年が主人公の物語だ。ガザでは、幼い子どもたちに危険が及んでいるという。最近の世界情勢からこの本が選ばれたのかもしれない。また今期、新たに課題本に加わった『心はすべて数学である』に人気が集まったことにも注目したい。冒頭で紹介した『初めて語られた 科学と生命と言語の秘密』の津田一郎さんの著作である。校長が「津田さんの本は難しいゾ~」と言うのだが、51[破]は果敢である。
マンガ『虫と歌』が2点とは意外。『生命誌とは何か』を読んだ人に読んでみてもらいたい。きっと虫人間の可能性にピンときてしまうだろう。『文字逍遥』を選んだ学衆が1人だったのはちょっと残念だ。漢字の起源のミステリーにもぜひ触れてほしい。深まる秋、数学も漢字も読んでゆこう。
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
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