感門之盟Day2が開幕するほんの数時間前、50[破]柑橘パイディア教室の面々は本楼近くのある場所に集まった。突破式に先立って、教室の仲間でオススメ本の交換をしようというのだ。
感門之盟では師範代に先達文庫が贈られる。講座全体をとりまとめる学匠と校長の松岡によって選本され、師範代の「これまで」と「これから」を照らす本として贈られる。
「学衆のみんなにも本を贈りたい」「イシスらしい交換を」
そんな得原師範代の想いから、本の交換というセレモニーの場が設けられた。選本のテーマは「破」。ルールは表紙の裏の見返しや扉にメッセージを記すこと。先達文庫さながらに言葉が書き込まれたその本は、贈り手からの「編集的背景」のおすそ分けだ。得原師範代は、『遊 稲垣足穂・野尻抱影追悼号』を用意した。この選本の背景には、50[守]の感門之盟で校長から受け取った先達文庫『星の文人 野尻抱影伝』(石田五郎/中公文庫)がある。
それぞれに持ち寄った本を誰が受け取るか。手作りのくじ引きで決めていく。パイディアな交感は、それぞれの背景を持ち寄った編集モデルの交換となった。
得原師範代は突破式で学衆に向かってこう語った。「破の稽古の苦しさは、本当の世界を知ったことの証です」。身にまとったTシャツの背中には、『遊 稲垣足穂・野尻抱影追悼号』の表紙に添えられた言葉が埋め込まれていた。
「われらはいま、宇宙の散歩に出かけたところだ」
阿部幸織
編集的先達:細馬宏通。会社ではちゃんとしすぎと評される労働組合のリーダー。ネットワークを活かし組織のためのエディットツアー も師範として初開催。一方、小学校のころから漫画執筆に没頭し、今でもコマのカケアミを眺めたり、感門のメッセージでは鈴を鳴らしてみたり、不思議な一面もある。
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