83感門1日目は、桜の花も開花しそうなほど暖かな日和となった。師範代はイシスの花と呼ばれているが、その花もうるおいと支えがあってこそ咲き誇れる。そんな師範代をうるおす存在が師範たちだ。
師範・番匠・評匠・遊筆・学匠を二期以上務めた者たちに贈られる「師範頌」は、通称Mグッズと呼ばれている。感門之盟ごとにさまざまなグッズが編集されてきたが、今回は83感門のメイン・ヴィジュアルをあしらったTシャツが贈られた。デザインを担当したのは、編集工学研究所の方源(デザイナー)穂積晴明。「エディット・タイド」というタイトルから、「新しいタイド(潮流)を起こす態度とは?」と問い、アンディ・ウォーホルの「日用品を異化する(日用品を「芸術」にする)」という姿勢に肖った「Brillo Box」をオマージュしたものとなっている。
83感門Day 1では、守の師範・番匠・遊筆・学匠を二期以上務めた11名が師範頌を受け取った。
ロールがさまざまあり着替えられる中、同じロールを連続して二期以上続けたのは初めての体験、52守のチーム力を感じたと語った稲垣師範。三期連続で師範を務めた角山師範は、だからこそ繰り返しちゃいけないと考えて臨んだという。師範たちも、52守という船で新しい潮流に乗り、態度を見せてきたのである。
師範頌は師範たちのみが受け取れる非売品のグッズであるため、このTシャツを入手することはできないが、なんと今回、このメイン・ヴィジュアルをあしらったトートバッグを購入できるチャンスが用意された。期間限定の受注販売で、購入期限は2024年3月末まで。急いでチェックしてみよう!
アイキャッチ・ビジュアルデザイン:穂積晴明
写真:福井千裕
米田奈穂
編集的先達:穂村弘。滋賀県長浜出身で、伝統芸能を愛する大学図書館司書。教室名の「あやつり近江」は文楽と郷土からとられた。ワークショップの構成力に持ち前の論理構築力を発揮する。
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