【多読アレゴリア:群島ククムイ②】行先は未知。言葉の多島海へ漕ぎだそう!

2024/11/22(金)12:00
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生者、死者、昆虫、書物、自然…。
 文化人類学者で詩人、三線の唄者の今福龍太さんは、ラテンアメリカや奄美、沖縄をめぐりながら、たくさんの声を聴き続け、発し続けてきました。そんな今福さんは、言葉に対する感覚も鋭敏です。

 

 確実さへの希望は、偶有性のなかにしかない。言葉もまた、自然が示すこの偶有性の潮流と、森の仄かな曙光のゆらぎに身をゆだねていなければならない。群島世界の言葉には統合もなく、包括もない。

              『群島―世界論』今福龍太

 

 いっぽう、現代社会はプラスチックワードが猛威をふるい、言葉は消費されていくばかりです。声と言葉と身体は切り離され、言語の多様性は失われつつあります。

 

群島ククムイという小さなコミューンで、今福さんの方法と遊びをとおして、言葉への鋭敏で繊細な感覚を呼び覚ましたい。

 

12月、いよいよ多島海へ漕ぎだします。

 

波をちゃぷちゃぷかきわけて、雲をすいすい追い抜いて、
群島ククムイはどこへ行く、ボクらを乗せてどこへ行く。

 

行先は未知。
海を渡りながら、立ち寄る島は3つ。

 

  • コトノハの島 言葉と遊ぶ
    今福龍太さんから届く言葉を鍵にして連想を広げ、鍵穴となる書物を探しにいきます。

 

  • アヤトリの島 言葉を遊ぶ
    今福さんおすすめの一冊を共読し、多重露光写真、手紙、本の群島地図など、様々なメディエーションを遊びます。

 

  • シマシマの島 言葉で遊ぶ
    多島海では、きっといろいろな出来事と遭遇するでしょう。そんな航海の日々を綴っていきます。その他のお楽しみも盛り沢山。

 

航海するわたしたちを、今福さんが勇気づけてくれます。

 

 そのつど偶然のようにして訪れるある遭遇、ある契機、ある歓待、ある小さな恩寵、それらの出来事に一心にかかわり、ひたむきに取り組むこと。小さな差異こそに気づき、併合することも包合することもせず、その小さな差異を永続化させ、その差異の上に「わたし」の位置を見いだすこと。

              『群島―世界論』今福龍太


小さな恩寵、小さな差異を大切にして、
一途に多様に、群島ククムイで遊びましょう!

 


多読アレゴリア「群島ククムイ」
【定員】20名
【開講日】2024年12月2日(月)
【申込締切日】2024年11月25日(月)
【受講費】月額11,000円(税込)
*2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。
1クラブ申し込みされた方にはクーポンが発行されますので、そちらをご利用の上、2クラブ目以降をお申し込みください。
【開催期間】2024冬 2024年12月2日(月)~2025年2月23日(日)以後順次決定

お申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/765


アイキャッチ画像:群島ククムイ×山内貴暉

 

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  • 渡會眞澄

    編集的先達:松本健一。ロックとライブを愛し、バイクに跨ったノマディストが行き着いた沖縄。そこからギターを三線に持ち替え、カーネギーで演奏するほどの稽古三昧の日々。知と方法を携え、国の行く末を憂う熱き師範。番匠、連雀もつとめた。