マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
遊刊エディストが変わろうとしている。創刊から4年たったいまでも、イシス編集学校にはまだスクープされていない「事件」がある。この現場に潜入し、記事として届けたい。弥生某日、エディスト編集部・上杉公志の声かけにより、その願いに共鳴する6名の腕利き師範代が集結した。この記事は、キックオフミーティングで行われた特別レクチャーの記録である。
2024年春入社に向けた会社説明会が解禁され、対面だけでなくオンラインでの採用活動が始まった3月上旬。時を同じくしてインターネット上での活動を主体とするイシス編集学校にも明るくスタートを切る話題があった。遊刊エディストに度々登場する編集記者ウメコがJUST記事の執筆者向けに秘伝のNGルールを明かしたのだ。
今回は表の3カ条の後に語られた裏の3カ条<べからず集>に注目する。読めば文章力アップも間違いなし。
(1)「日付から始めるな」。記事は日記ではないことに注意したい。対象とする図の事件には必ず背景があり、イシスでは「地」と呼ばれるものだ。事件のあった日に学校の外で何が起こっていたのか。春なのに大雪となる意外な景色だった日、あるいは登院しない参議院議員が除名された日なのかもしれない。
(2)「会話から始めるな」。校長・松岡正剛、各コースの指導陣からのウェルカムメッセージは書き手にとってはインパクトがあったかもしれないが、使い古されてしまって読者が慣れてしまっているのだ。毎度のパターンに引っ張られた空振り三振に気を付けよう。
(3)「コピペするな」。インタビュー記事で全ての発言を並べるのはナンセンス。これぞという1センテンスに注目して、見方付け、予測付けを付けよう。応用コース[破]文体編集術の集大成「セイゴオ知文術」というお題にはエントリーがあり、上位入賞を目指す稽古の途中で引用文を安易に並べすぎた回答に対し、師範代からの鋭利な指南が飛んできて苦い思いをしたイシス経験者もいる。記事にするときも、連想や言い換えをしてイメージサークルを拡張させるのだ。エディットを忘れないように。
裏側3つのルールへの意識は、遊刊エディストに限らず、たくさんの読者が味わえるホッカホカな記事を書きたいときにも有効だ。基本コース[守]から応用コース[破]への「進破」を考えている人も頭の片隅に置いておきたい。
畑本ヒロノブ
編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。
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コメント
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2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
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2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。