{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
多読ジム出版社コラボ企画第四弾は、小倉加奈子析匠が主催するMEditLab(順天堂大学STEAM教育研究会)! お題のテーマは「お医者さんに読ませたい三冊」。MEdit Labが編集工学研究所とともに開発したSTEAM教材「おしゃべり病理医のMEdit Lab-医学にまつわるコトバ・カラダ・ココロワーク」で作成したブックリストから今回のコラボ企画のために厳選した30冊(https://edist.isis.ne.jp/guest/tadoku_meditlab/)が課題本だ。読衆はここから1冊選び、独自に2冊を加えて三冊セットを作り、レコメンドエッセイ三冊屋(500〜600字)を書く。MEdit賞はいったい誰の手に?
太陽の活動が衰えて氷河期が到来したとき、滅びゆく文明の中で男達は生き延びられるのか。
太古の昔、地球表面が氷で完全に覆われていた事実があった。「スノーボールアース仮説」である。物理学者の田近英一は『凍った地球』を通じて新しい地球史観を語った。地球の気候は地層中に履歴書として残る。全球凍結の状態でも一部の生命が過酷な環境を生き延び、現在の生物種へ進化したのだ。
ホモ・サピエンス属の男性はイベント型の生物。異界での冒険の後も故郷が必要である。医者の堀江重郎と物理学者の佐治晴夫が『男性復活』の対談で断じた。日常で利己心が強く、劣等感を持つ男性は現実よりも浪漫先立つ。彼らを裏で支える存在がいてこそ快調なのだ。
遠い将来、地球が全球凍結状態になるとき、人類は地中に潜るか、第二の地球を求めて宇宙へと飛び立つ生活が迫られる。たった一人の男性が地下シェルターや宇宙船に取り残された場合でも、存在にかかわる根源的な要素となる性交、食事、子孫繁栄、死などが技術的に解決される。ジェニー・クリーマンがそのことを『セックスロボットと人造肉』で主張する。命を吹き込まれ、人格をもち、動き、話し、記憶するセックスロボットが性的欲求を満たす。さらに人工子宮を使って単身で自らの遺伝子を次代へと繋げることも可能。再来する氷河期でも男達は生抜き、文明の1ページを地層に加えるのだ。
Info
⊕アイキャッチ画像⊕
∈『男性復活』堀江重郎/春秋社
∈『凍った地球』田近英一/新潮社
∈『セックスロボットと人造肉』ジェニー・クリーマン/双葉社
⊕多読ジムSeason13・冬⊕
∈選本テーマ:お医者さんに読ませたい三冊
∈スタジオだんだん(新井陽大冊師)
畑本ヒロノブ
編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。
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コメント
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2025-12-02
{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。