イドバタイムズ issue.20 ままごとは侮れない!! 子どもPFお題フェスティバル白熱戦で見えたこと

2023/04/13(木)21:13
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 子どもプランニングフィールドは、編集プロジェクトが自由に展開される場。子ども編集学校のための多彩なチャレンジが参加メンバーのアイディアをベースに半年ごとに展開される。
 2022秋シーズンは、お正月と春のエディッツの会、年中さんの会、編集力チェックの4コマイラスト作成、お題開発などにトライしてきた。4月9日、半年を振り返り、春に向かう「ラップアップ&Goパーティー」が開かれた。

■日常と[守]のお題に対角線を引く

 パーティーのテーマは「お題フェスティバル」。第一部では[守]の用法ごとに、メンバーが持ち寄った「日常の中にある編集稽古」を振り返った。
 小学校の先生であるフィールドメンバーからは、教室でのお題遊びの具体的なルル三条がいくつも届いていた。そのひとつが、【023番:見立て富士】を生かした、抽象的な図形を組み合わせた見立て遊びである。大人一人と子ども4,5人で交し合うことで、一つの問いにたくさんの答えがでてくる。


【023番:見立て富士】学校の教室での遊び方


 

【018番:層なんです】たけのこの皮を剥き、情報の「層」を感じる
 
 【014番:喜怒哀楽老若男女】では、子どもが「苦手でも好きなことってある。たとえば水泳。逆に得意でも好きじゃないことがある。漢
字の書き取りはほめられるけど好きじゃない」と気づいた瞬間のエピソードが紹介されていた。
 「好き-キライ」の二分法だけではない捉え方を手に入れることで、苦手だと思っていることに近づく道筋を、子ども自身が見出していけ
るのではないか。これはもちろん大人たちにもあてはまる。


■玉乗りチームvs空中ブランコチーム

 第二部は、「遊びの原型を探ろう」と題して、「玉乗りチーム」と「空中ブランコチーム」に分かれ、遊びから型を見いだすワークを行った。
 「遊び」を集め、それに[守]のお題を紐づけていく。より多くのお題をモーラしたチームが勝ちというゲーム仕立てにした。

 まずは、黄色付箋を使って、遊びをどんどん出していく。「鬼ごっこ」「ままごと」「はないちもんめ」から、「ババ抜き」「交換日記」「リカちゃん」「トレーディングカード」「人狼」まで。
 小さい頃の遊び、子育てしながら子どもたちとやっていた遊び、今流行りの遊び、それぞれの「地」から5分もたたないうちに、50を超える遊びが集まる。
 事前のダンドリではここから「型」を見いだしていくことにしていたが、自然に、まずは分類してみようという流れになった。
 玉乗りチームは、屋外・室内、道具をつかうもの・使わないもの、鬼ごっこ系、ボードゲーム系など遊びの種類で分類。空中ブランコチームは、用法ごとに分けるという方針をとった。

■「遊び」は「型」のカタマリ

 


日本各地から集うフィールドメンバー。
ツールにはオンライン付箋ツール「ジャムボード」を利用

「ルール・ロール・ツールは、ほとんどのお題で動いてますね!」
「交換日記は、【036番:バナナと魯山人】や【037番:イシスな文体練習】っぽい」
「見立てもいっぱいありますよ」
 動いている「型」をピンクの付箋で遊びの近くに置いていく。
 特に「ままごと」に型が凝縮されていると感じたのは吉野陽子だ。
 【026番 ルール・ロール・ツール】だけでなく、20番のステレオタイプや27番のダンドリ・ダントツが当てはまることに気づき、遊びの中に
社会の基本的な型が入っていることを実感した。
 「ままごと」、侮れない。
 ぼんやりと予想していた「遊び=型のカタマリであること」が一気に、かつ具体的に見えてきた。

 50守で師範代を終えたばかりの林愛は、「ずっと続けていたい」と振り返りタイムで興奮気味に話した。
 型と遊んだような、スポーツで一汗かいたような、そんな時間でもあった。

 集計ロールを担ったのは仙台の葛西淳子である。
 遊びの数は
 〇空中ブランコチーム(景山卓也、石井梨香、西村慧、浦澤美穂、上原悦子)65こ
 ●玉乗りチーム(神尾美由紀、吉野陽子、林愛、葛西淳子、松井路代)51こ

 空中ブランコが紐づけたお題の数は実に36番。守38番をほぼモーラし、完全勝利を収めた。
「021番 コンパイルとエディット」だけが両チームとも制限時間内に取り出せなかった。

 


勝利した「空中ブランコ」チームのジャムボード。じっくり見たい方は子どもプランニングフィールドへ!
 
■遊ぶために編集している

 一人遊び/複数人遊び/ごっこ遊び/身体的/おもちゃ/リズム/モード/アケ・フセといった編集技法の考察も緑色の付箋で付していった。
 音楽やダンスといった身体的な遊びも、型に結びつけられる。木登りでさえも、BPT、ダンドリ・ダントツと結びつく。
 「結局、遊びとは編集そのものなのである」。[守]番匠を長くつとめた石井梨香は『知の編集術』(松岡正剛、講談社新書)の一節をあらためて思い起こした。

 <より面白い方へ>と楽しむマインドが自然と沸き起こっていく。イーガン的にいうと「いきいきしている方にいく」に近い。子どもフィー
ルドの活動にはあの感じがある。
 ”勉強なし 宿題なし 遊びしかない”プランニングフィールド。これまでの活動を引き継いで、4月18日(火)「子どもプランニングフィ
ールド2023春夏」がスタートする。
 子育て中の人に限らず、遊びや学びの場をつくっている人、これから作りたい人が広く集っている。
 ただいま新メンバー募集中だ。

infomation


 

~発見の夢中をご一緒に~

〇[守]コースを終えたら⇒イシス子どもフィールド(参加無料)
〇[破]コースのプランニング編集術を実践したいなら⇒子どもプランニングフィールド(要参加費)

<詳細&お申し込みはこちらから>

▼イシス子どもフィールド2023春夏へのご参加は

 https://shop.eel.co.jp/products/detail/528

 *詳しくはこちら*
 イドバタイムズ issue.19 「お題をつくる」を日常する。
 子どもプランニングフィールドメンバー募集中
 https://edist.isis.ne.jp/just/idobatimes19/

※4月16日(日)までにお申し込みされるとラウンジオープン時から参加いただけます!


▼38のお題で遊びたい方は、[守]コースへ
 [守]基本コース(51期)
 2023年5月8日~8月20日
 https://es.isis.ne.jp/course/syu


活動主体:イシス子ども支局
神尾美由紀、長島順子、景山卓也、上原悦子、得原藍、浦澤美穂、吉野陽子、松井路代、石井梨香、野村英司
学林局長 佐々木千佳

  • イドバタ瓦版組

    「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。