{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
千夜千冊と編集学校が始まって2年程経ち、松岡正剛校長の外部セミナー後に編工研等のメンバーと食事に出かけたときのこと。当時新銀行立上げ等の企画で激務だった仕事や編集学校のメールに埋もれて、なかなか「千夜千冊」を読む時間が取れないとこぼしたときに、松岡校長から投げられた一言は衝撃だった。
「ちゃんと原本を読まなきゃだめだよ。」
以来20数年間、僕にとって「千夜千冊」は、寝食を削って、人生の最も多くの時間を費やす「核」となってきた。
「山に登るのはそこに山があるからだ」という言葉があるが、千夜千冊は、山といっても古今東西、生老病死、人文・自然・社会・小説を網羅する、とてつもない霊峰で、その頂きは霞んで見えない。ましてや原本を読み進めるなんて、到底考えも及ばないことなのだが、松岡校長の一言がきっかけで、その頂きに挑むこととなった。
それでも読み始めた当初は、千夜千冊は文字通り千夜で終了するものだと思っていたし、既に読み終えた本もあるだろうからと、安易に考えていたのだが、直ぐにその考えが誤りだったことに気が付く。
なにしろ、古代から続く難解な哲学や宗教、苦手な物理や数学、20冊以上になる小説等々、一夜といっても一筋縄ではいかない本が並んでいたからだ。
そこに追い打ちをかける事件が起こる。松岡校長が千夜千冊を千夜で終わらせず、千一夜からそのまま続けていったのだ。
結局、当初予定通り千夜までの原本を読むことにしたことで、ようやく今年95%を超えるところまできて、目標の頂きがおぼろげながら見えてきたところだった。
松岡さん。
毎年年末に、千夜千冊の原本をどこまで読み進めたかを一覧表にして報告すると、嬉しそうに目を細めて、もうすぐだね、と褒めてくれた松岡校長。
何とか間に合わせようとしたけど、少し残ってしまいました。
原本を読むだけでもこれだけ大変なのに、その本の本質となる部分をズバッと切り込んで書いてある千夜千冊の凄さとまぶしさ。
これからは千一夜以降の原本も、少しずつですが読み進めることとします。
イシス編集学校
第一期 師範代 山田 仁

エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 今年最後の1カ月となりました。寒さが増す中ですが、イシス編集学校の12月は多彩なプログラムで熱気を帯びています […]
ISIS co-mission対談|啄木の「相互編集」する人生 こまつ座代表井上麻矢×イシス編集学校学長田中優子
こまつ座の舞台「泣き虫なまいき石川啄木」を巡る、ISIS co-missionの井上麻矢(こまつ座代表 )と田中優子(イシス編集学校学長 )による特別対談がイシスチャンネルで公開されました。 今の時代の […]
田中優子の酒上夕書斎|第六夕 『日本問答』『江戸問答』『昭和問答』問答三部作(2025年11月24日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
コメント
1~3件/3件
2025-12-02
{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。