「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。

多読アレゴリアWEEK開催中!!!!!
12月2日(月)のオープンに向けて、全12クラブが遊刊エディストを舞台に告知合戦を繰り広げます。どのクラブも定員に届き次第、募集終了です。すでに締切間近のクラブもいくつかあるので、希望のクラブに絶対入りたいという方はお早めの申込をオススメします!!!!!
さや媛 はじめに悲しいお知らせをお伝えしなければなりません。千夜千冊パラダイス、略して「千パラ」の要である千夜千冊編集長・寺平賢司さんが千パラから脱退されました。この悲報とにもに私たちは旅立たなければいけません。でも松岡校長なら言うでしょう。「こんなあまりにもな大悲劇こそ大チャンスにしろ。すぐに編集をはじめなさい」と。
ちひろ媛 脱退直後に、出版されたばかりの『編集宣言』(工作舎)が届いたんです。
表紙にある校長の言葉「H(へんしゅう)芸からE(エディトリアル)闘争へ!」に、これだ!と思いました。わたしたち千パラもこれに肖って「千パラ編集宣言」をします。
H(へんしゅうちょう)逃走からE(エディトリアル)パラダイスへ!
さや媛 編集長の脱退というのは「負の先取り」でもあるわけで。
ちひろ媛 もしかすると千載一遇の編集機会かもしれない。
さや媛 千パラでしかできない編集を存分に楽しみましょう!というわけで、一人減っても遊びは倍増。千パラ歓楽街の必殺仕掛け人をご紹介しましょう。
ちひろ媛 まずは、千夜千冊の大ファンを自認するおふたりが、脱線、雑談、混乱しながら一夜一夜を解読するニッチでフェチなPodcast「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」でおなじみの、
坊主 千夜坊主の吉村と
小僧 千冊小僧の穂積です!
坊主 そしてパラダイスに華を咲かすのが「千耶媛」こと福井「千」裕と高本沙「耶」の二媛。
さや媛 この4人でパラダイスをわいわいと盛り上げます!
ちひろ媛 さっそくシーズン1の千夜千冊を発表しちゃいましょう。千パラでは毎シーズン、ひとつのKEY千夜が掲げられます。記念すべき最初の千夜がこちら!
さや媛 千夜千冊を読むと「はじめて買った全集」のひとつが岡倉天心だって書いてありますね。
坊主 『山水思想』とか『方法日本』とか、いろいろな著書のなかで校長は天心のことを語っているよね。伝習座とか連塾でもとりあげていたなあ。
さや媛 IBCパブリッシングから出ている『
『茶の本』はまるで透き通った虫の翅のように薄い本であるが、その翅がひとたび震えると、日本精神の真髄が遠くまで響いていくものになっている。ー 序文「生の芸術の響き」(松岡正剛)より
ちひろ媛 本楼の本棚を物色していたら、校長が寄稿しているこんな本も見つけました。
私にとって『茶の本』というのは薄い一冊ですけれども、とても象徴的で、エポックメイキングな忘れがたい本になっています。それゆえ「千夜千冊」を書いたときも、何度も『茶の本』に戻るというようなことをいたしました。たとえば、西行、芭蕉、世阿弥、さらには海外のプルーストとか、ジャン・コクトーとか、そういう本を取り上げるときも天心に戻ってというか、天心と比較してといいますか、そういうことを何度もしたわけです。ー 「原点となる『茶の本』」(松岡正剛)より
小僧 校長にとって忘れがたい、原点となる『茶の本』で千パラがはじまるなんて!
さや媛 こんなに刺激的な遊びは千パラにしかないですね♪
ちひろ媛 それじゃあ、次回は「で、千パラでどんなことするの?」というお話をしましょう。
多読アレゴリア 《千夜千冊パラダイス》
Season1:2024年12月2日(月)~2025年2月23日(日)
【定員】40名
【開講日】2024年12月2日(月)
【申込〆切】2024年12月8日(日)★ギリギリまで申込受付中!
【受講費】月額11,000円(税込)
*2クラブ目以降は、半額でお申込みOK!
1クラブ目のお申込みで発行されるクーポンを
ご利用ください
▼お申し込みはこちらから カートで「千夜千冊パラダイス」をお選びください。
https://shop.eel.co.jp/products/detail/765
アイキャッチ画像:千夜千冊パラダイス×山内貴暉
EDO風狂連(田中優子監修):EDOで別世が立ち上がるーーEDO風狂連花鳥風月之船立
多読ジムClassic:読書術をアップデート!自分だけのヴァージョン探し
勝手にアカデミア③:2030年の鎌倉ガイドブックを創るのだ!
緊急瓦版!『多読アレゴリア 大河ばっか!』ーー本が連なり、歴史の大河へ
大河ばっか!①:「大河ばっか!」の源へ(キャラクター・ナレーター編)
群島ククムイ(今福龍太監修):季節風に乗って島あしびの旅へ!
千夜千冊パラダイス①:シーズン1のKEY千夜は、松岡正剛「原点」の一冊!
音づれスコア:Coming soon
福井千裕
編集的先達:石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。
【参加者募集】とっておきのお茶×読書×編集体験!9/13「本楼共茶会」コールドブリューベリーモヒート茶篇
9月13日(土)、松岡正剛プロデュースのブックサロンスペース「本楼」にて、お茶×読書×編集で参加者のみなさまを意外な世界へお連れする「本楼共茶会」(ほんろうともちゃかい)を開催します。7度目となる今回は「コールドブリュー […]
本楼の躙り口近くに松岡正剛校長の提灯が下がっている。チェ・ゲバラを擬いたものだ。ゲリラは毎日が未知の連続。何が起こるか分からない。だからこそ「常に編集を起こしている」存在とも言える。松岡校長が20世紀最後に記した千夜千冊 […]
さあ、お待たせしました!感門之盟のクライマックス「冠界式」のお時間です。新師範代たちの教室名がついに明かされます。発表の瞬間、どんなリアクションをするのか。どうぞお楽しみください!! 家村吏慧子 師範代 ハ […]
読書のキッカケは突然だ。ネットや書店で見て、誰かに薦められて、あるいは「師範選書」を知って。 イシス花伝所で2期以上指導を担った者へ贈られる師範選書。今季はこの一冊が贈られた。 『アナーキスト […]
松岡校長が残した「花伝」の書は126通り。生前、花伝所の師範に贈る「花伝扇」に書かれた数だ。相手を思いながらとった筆は、ひとつひとつ違う書を生んだ。「今後はたくさんの【花】と【伝】の文字を組み合せて、扇を渡していきなさい […]
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2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。