発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

編集を人生にするイシス編集学校における2023年春夏の受講者の学びを祝う会・第82回感門之盟の初日9月16日。基本コース[守]における学衆たちへの修了の証となる卒門証が配布された後、次の秋冬の講座などの紹介を行いながら編集モンスターを出す90秒タイムアタックが行われた。その中で、もっと本を読めるようになりたい人向けのプログラム・多読ジムを彩る3つの特徴が披露される。51守の師範代を務め、次のseason16では読書ナビゲーター・冊師へと衣替えする重廣竜之と畑本ヒロノブが短時間で密なプレゼンテーションに挑む。
(1)もっと深く読むには:本をノートにしたい!
セイゴオマーキングの一例を示そう。著者へのかっこ書き、北斗7星のような連想ワードに対する青色の対角線。赤色の言い換え。赤と青のVコーンなどのペンを使いながら本をノートにすることで再読時に、過去の自分との対話が進み、さらに深く読むことができる。
(2)もっと早く読むには:目次読書法があります!
多読ジムでは1season(3か月)に対して2~3回、参加者とオンライン上で目次の充実した新書や文庫を読む機会・共読onlineがある。3つのキーワードを片手に、スキャンしながらキーセンテンスを見つけ、さらには応用コース[破]でも使える方法の型にしたがってページを進める。30分で1冊の本を読むことが可能。さらにブレイクアウトルームやその後の対話を通じて、合計1時間で20冊の本を読むこともできるのだ。
(3)もっと幅広く読むには:課題本リストを使おう!
多読ジムのスタートはブッククエストから始まる。毎season異なる課題本リストが与えられる。過去には「『フラジャイル』から厳選」「白州正子と寿ぐ」「デヴィッド・ボウイの30冊」などがあった。多読ジムには冊師Hが暗躍して昨年末に構築した読書記録システム・BOOKingが用意されている。日常生活に寄り添いながら、書物とカジュアルに触れた記録を残すことができるのだ。
午前中のリハーサルでは制限時間オーバーとなり、会場の笑いを起こしつつも周囲から心配される視線を感じた2人。本番前5分間の最後の読み合わせによって息が合い、無事に90秒以内で終えたのだ。多読ジムに入りたいという声が2人へと届く。読書の秋を愉快に過ごすためにもジムのプログラムを通じて、読書筋をつけよう。多読ジムseason16は10月9日スタート。締め切りは10月2日。申し込みはコチラ。
新ロールを拝命した冊師・重廣のプレゼン直前の姿
畑本ヒロノブ
編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。
<速報>「いったん死んでよみがえること」物語編集術レクチャー54[破]破天講
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「可能性を生み出すカオスをいつも保ちなさい」田中晶子所長メッセージ【86感門】
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コメント
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。