草むらで翅を響かせるマツムシ。東京都日野市にて。
「チン・チロリン」の虫の音は、「当日は私たちのことにも触れてくださいね」との呼びかけにも聴こえるし、「もうすぐ締め切り!」とのアラートにも聞こえてくる。

「本楼をせっけん(席捲)」。東京梅ヶ丘の梅も見頃を過ぎ、桜の蕾が花開く3月の肌寒い祝日。47[破]万事セッケン教室で稽
まずは現れたのは白ウサギ化した新井陽大師範。感門之盟では司会というロールに着替え、純白のスーツに黒のネクタイ、真っ赤なポケットチーフが胸元からチラリ。まるでテレビの中のMCをみて
さて稽古仲間と再会するブレイクアウトタイム。松岡校長の先達文庫贈呈に肖って、師範から師範代に手渡されたのは、一冊の本『居るのはつらいよ』。つらい?険しい山が連なる「破」のお稽古で、崖から引きずり落ち、スタート地点に後戻り、先頭を走る仲間が遠く見えなくなりそうな時も、たのくるしいを合言葉に助け合ってきた万事セッケン教室。さて、師範から贈られた本にはどんな意味がこめられていたのでしょうか。
ホッコリとした絆で結ばれた師範・師範代という師弟の一事は、教室の万事を回想させる時間であった。
▲突破ンジーズの面々。
上の列:大塚剛史さん、紀平尚子さん、水谷知世さん
下の列:畠山義秀さん、山田環さん、堀田師範代・新井師範(左から)
文・写真:紀平尚子(47[破]万事セッケン教室)
編集:師範代 堀田幸義、師範 新井陽大(47[破]万事セッケン教室)
▼番記者梅澤コメント
万事セッケン教室で真っ先に記事を完成させ、特別企画を一気に加速させたのがスピードスター紀平さんでした。「教室の時より真面目にお稽古」とつぶやきながら、セッケンを全身にぬりぬりした白兎のように推敲ロードを滑走。言葉溢れる師範代・師範から指南を立て続けに4回受け、タイトルも3つから選ぶ充実の稽古でした。
描いてくださったのは、学衆から見た師範代・師範の晴れ姿。そして、仲間との再開。感門之盟ではそれぞれの教室でのドラマが起きますよね。これまでエディスト編集部や各講座指導陣はなかなか描けずにおりましたが、紀平さんは、学衆記者となることで風穴を開けてくださいました。新井師範から堀田師範代へ『居るのはつらいよ』(東畑開人、医学書院)という本が贈呈されたことは、バンジーズしか知らないニュース。それを、白ウサギと民族衣装のディテールをつぶさに描きながら、見事にスクープしてくださいました。
記者としてのネタ選びの腕も見事なら、それを載せるための地ならしも丁寧になされていました。感門当日は、肌寒く桜の蕾がほころびはじめたころ。このような状況づけを添えることで、リコール(想起)されやすい記事になりました。
勧学会では「相互編集とはこういうことなのでしょうか。熱気ムンムン。万事アワアワ」と、踊るように全力でインタースコアを実践してくださった紀平さん。記事エントリーとともに添えられた「私は[花]へ旅立ちます」とのラストメッセージは、堀田師範代への何よりもの贈り物です。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-07-15
草むらで翅を響かせるマツムシ。東京都日野市にて。
「チン・チロリン」の虫の音は、「当日は私たちのことにも触れてくださいね」との呼びかけにも聴こえるし、「もうすぐ締め切り!」とのアラートにも聞こえてくる。
2025-07-13
『野望の王国』原作:雁屋哲、作画:由起賢二
セカイ系が猖獗を極める以前、世界征服とはこういうものだった!
目標は自らが世界最高の権力者となり、理想の王国を築くこと。ただそれだけ。あとはただひたすら死闘に次ぐ死闘!そして足掛け六年、全28巻費やして達成したのは、ようやく一地方都市の制圧だけだった。世界征服までの道のりはあまりにも長い!
2025-07-08
結婚飛行のために巣内から出てきたヤマトシロアリの羽アリたち。
配信の中で触れられているのはハチ目アリ科の一種と思われるが、こちらはゴキブリ目。
昆虫の複数の分類群で、祭りのアーキタイプが平行進化している。