道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
イシスの学びは渦をおこし浪のうねりとなって人を変える、仕事を変える、日常を変える――。
イシス編集学校の受講生が、編集的日常を語る、好評エッセイシリーズ「ISIS wave」。チーム渦によって、2023年3月に立ち上げられた当企画、2024年10月に60回を超え、いまや遊刊エディスト最多回数を誇る名物企画となりました。各人の渦っぷり、渦の軌跡を、31回目から60回目まで、怒濤のごとく紹介します。
あなたのお気に入りのエッセイはどれですか?
【方法の実装】
仕事とイシスの方法をつないだら、中身は進化・深化する。
32) 流通の本来を再編集する――浅沼正治のISIS wave #32
51) 『知の編集工学』にいざなわれて――沖野和雄のISIS wave #51
52) 目に見えない物の向こうに――仲田恭平のISIS wave #52
54) 3人の文豪が咲かせた百合――佐藤雅子のISIS wave #54
60) 型をもって「難民」を語れば――田中志穂のISIS wave #60
▲田中志穂さんが、難民と料理をインタースコアさせたレシピ本『海を渡った故郷の味 新装版』(認定NPO法人 難民支援協会編著/トゥーヴァージンズ)
【カワル体験】
稽古を通じた「カワル体験」は、自身の方法を一変させる。
33) ひそむデーモン・うねるタイド――染矢真帆のISIS wave #33
34) たくさんの猫と多様なわたし――梁島綾乃のISIS wave #34
41) やわらかい分類・かたい分類――山本昭子のISIS wave #41
42) アラスカで[守]体験――中島たかしのISIS wave #42
▲中島たかしさんがマイナス50度のアラスカで撮影したジャコウウシ
【なんてったて日常で】
何気ない日常は、型を通して見るとこんなにも豊かだった。
31) 真夏の雪追懐――新井隆子のISIS wave #31
40) 通勤はセーラームーンタイム――角田梨菜のISIS wave #40
49) 風越と子育てと師範代のわたし――長谷川絵里香のISIS wave #49
53) 寝ても覚めても仮説――北岡久乃のISIS wave #53
59) 意味の世界を生き抜く方法――菅野隼人のISIS wave #59
▲味気ない通勤さえも、「型」が豊かにしてくれる(角田梨菜さん)
【これがなきゃダメなの】
数奇こそ編集の上手なり、趣味は編集エンジンとなる。
36) オペラの森で遊ぶ――小松原一樹のISIS wave #36
37) アートだって相互編集ーー石田利枝子のISIS wave #3744) 守のお題で一席――尾崎公洋のISIS wave #44
50) 裏路地にちりばめられた物語の断片を探しに――土田実季のISIS wave #50
▲土田実季さんが「わたしフィルター」で作った裏路地マップ
【編集稽古の果実】
編集を極めんとすれば、世界は別様の姿を現し始める。
38) けん玉ロールチェンジ――辻志穂のISIS wave #38
39) ふたりの再編集――妹尾高嗣のISIS wave #39
43) もやもやをカタチにする――加藤万季のISIS wave #43
▲けん玉発祥の地・廿日市市のマスコットキャラ「たまちゃん」と一緒に(辻志穂さん)
【ISISの奥をのぞきに】
イシス編集学校の奥へ奥へと分け入り、掴んだものとは。
35) ロールは人を創る――感門団長・村井宏志のISIS wave #35
45) ゆらぎと創発が結ぶ旅路――松田秀作のISIS wave #45
48) 書かれた言葉の裏側に潜むもの――青井隼人のISIS wave #48
▲ペンとノートはイシスの稽古のお供(木島智子さん)
●◎○ ISIS wave 1-30 の歩みはこちら ○◎●
[アーカイブ]
【Archive】ISIS wave コレクション #1-30
[1-30座談会]
ISIS waveは渦を起こす――チーム渦◎座談会 vol.1
ISIS waveで書き手もうずうず――チーム渦◎座談会 vol.2
ISIS waveで渦を増やしたい――チーム渦◎座談会 vol.3
編集/チーム渦
◎「ISIS wave」はまだまだ続きます。書き手、編集者を随時募集しています。興味のある方はご連絡ください。
(※ただし、エッセイ執筆者は、基本コース[守]卒門以上の方に限ります)
【自薦・他薦の投稿用フォーム】はこちら。
自薦・他薦を問わず、「書きたい!」「この人の書いて欲しい」という名前を投稿用フォームに書き込んでください。いつでも門を開けておきます。
チーム渦・一同
エディストチーム渦edist-uzu
編集的先達:紀貫之。2023年初頭に立ち上がった少数精鋭のエディティングチーム。記事をとっかかりに渦中に身を投じ、イシスと社会とを繋げてウズウズにする。[チーム渦]の作業室の壁には「渦潮の底より光生れ来る」と掲げている。
「なんでもないわたし」でいい――柳川真樹のISIS wave #65
「なんでもないわたし」 柳川真樹さんのイシス編集学校での稽古は、このマイナス状態から始まります。しかし、稽古を続けるうちにあることに気づくのでした。その気づきとは? イシスの学びは渦をおこし浪のうねりとなっ […]
【書評】『カウンセリングとは何か』×3×REVIEWS:聞こえない声を聞く
松岡正剛いわく《読書はコラボレーション》。読書は著者との対話でもあり、読み手同士で読みを重ねあってもいい。これを具現化する新しい書評スタイル――1冊の本を3分割し、それぞれで読み解く「3×REVIEWS」。 風が冷たくて […]
あちこちの小さな花を見つけに――グッビニ由香理のISIS wave#64
56[守]蓮華ソーソー教室師範代のグッビニ由香理さんは、普段は英国で暮らすヨガ講師です。編集学校の奥に見え隠れする小さな花に誘われ歩み続けるうちに、あることに気づきました。 イシスの学びは渦をおこし浪のうねりとなって […]
学ぶことと暮らすこと――松澤雛子のISIS wave #63
人はなぜ「学ぶ」のでしょうか。 古くから問われ続けてきた命題ですが、その答えのひとつを、軽井沢から松澤雛子さんが届けてくれました。 イシスの学びは渦をおこし浪のうねりとなって人を変える、仕事を変える、日常を […]
イシスの学びは渦をおこし浪のうねりとなって人を変える、仕事を変える、日常を変える――。 イシス編集学校の応用コース[破]では、3000字の物語を綴ります。格別の体験であり、特別の経験です。 イシス修了生によ […]
コメント
1~3件/3件
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)