七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。

イシス編集学校の受講生が、編集的日常を語る、好評エッセイシリーズ「ISIS wave」。2023年3月に始まり、2024年5月末に30回となりました。各地で渦を巻き起こしてきた、当シリーズのうずうずな軌跡をアーカイブでお届けします。
【組織とわたし】
システムだって、関係だって、なんだって編集できる。
01)ルル三条で挑んだ病院編集―石川英昭
08)企業アドバイザーの実装実験―斎藤肇
10)海運マンは〝おとづれ〟に耳を澄ます―神戸七郎
21)エストニアで見つけたたくさんのわたし―神保惠美
23)わたしのイシスクロニクル―姜舜伊
26)私はもうアンパンチを繰り出さない―松林昌平
28)宗教する・編集する―中島紀美江
▲編集は世界だってまたにかける(海運マンは〝おとづれ〟に耳を澄ます―神戸七郎)
【好きこそものの】
好き=数奇の中には編集がたっぷり詰まっている。
11)コンパイルの海をゆく―乗峯奈菜絵
14)いちにちだけの喫茶店―三澤洋美
16)型が音楽を運んでくる―瀬尾真喜子
17)ライブを料理してみた―藤井一史
18)エレボタに魅せられて―中野渡有美
19)推し活は型で加速する―猿川博美
29)編集の方法は連句にあり―小原(濤声)昌之
▲気になったものをあつめて、わける。これぞ編集のいろはだ(エレボタに魅せられて―中野渡有美)
【内なる稽古】
日日是編集稽古なり。
03)身体×言葉×音楽のインタースコア―松岡竜大
04)センセイのリバース・エンジニアリング-倉内祐子
06)木こりが手にした「5つのカメラ」―木田俊樹
12)既存の言語からの脱却―小林陸
22)方法の力で“サウナ”を再編集―束原俊哉
30)さらば、わかりやすいワタシ―中田ちひろ
▲守を走りきったご褒美。偶然の僥倖だけど(さらば、わかりやすいワタシ―中田ちひろ)
【家族のなかで】
大事な人との日常も編集の力で発見的に。
07)稽古の旅・旅の稽古―今野知
09)ライターママの三位一体―前田真織
15)新米パパのイクメン日記―坂田裕俊
24)なあにが降って言葉が動く―荒井理恵
▲わが子をイラストに描く。ほら、編集が動き出した(稽古の旅・旅の稽古―今野知)
【不足から始まる】
「ないもの」を見つけると編集が加速する。
02)本を売るということ―佐藤伸起
05)「仮留め」が挑戦を加速させる―内野絹子
13)「地と図」で手に入れた新しい世界―北村彰規
20)お題と仲間と、時々校長―李康男
25)稽古も仕事も全ては仮留め―瀧澤有希子
27)私たちの中には“編集力”が潜んでいる―高田智英子
▲廃校(マイナス)が編集で図書館(プラス)に早変わり(「地と図」で手に入れた新しい世界―北村彰規)
◎「ISIS wave」はまだまだ続きます。自薦・他薦を問わず、書き手、編集者を募集しています。興味のある方はご連絡ください。
問い合わせ先:uzu_isis_edist@fuwamofu.com(チーム渦・角山祥道)
エディストチーム渦edist-uzu
編集的先達:紀貫之。2023年初頭に立ち上がった少数精鋭のエディティングチーム。記事をとっかかりに渦中に身を投じ、イシスと社会とを繋げてウズウズにする。[チーム渦]の作業室の壁には「渦潮の底より光生れ来る」と掲げている。
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コメント
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2025-07-07
七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。