飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

2024年8月12日、校長松岡正剛の急逝。都内病院にて肺炎のため息を引き取られた。80歳だった。
あまりにも大きすぎる喪失であっても、編集を止まる理由にはならない。”生涯一編集者”を貫いた師の面影を胸に、イシス編集学校の総力をあげて、9月に開催する第84回感門之盟 番期同門祭の準備に編集を捧げる。
アイキャッチ画像:05.11 41[花]入伝式
◎05.01 『情報の歴史21』アカデミックセット販売開始(〜9/30)
○05.04 劇作家 唐十郎(84歳)逝去
◇07.21 ETJ(Edit Tour Japan)福島開催「盆地の夏は本とcoolに編集ワーク」~着こなし上手な「本」仕込み~(ナビ原田祥子)
○08.08 南海トラフ地震臨時情報
◇08.09 オンライン学校説明会
追悼・松岡正剛
08.21【追悼】未完の編集装置 校長・松岡正剛の面影ISIS(吉村堅樹)
08.23【追悼】松岡校長 あけ伏せと引き算の存在学(田中晶子)
08.25【追悼】松岡校長 人も情報もひとりにしない。(鈴木康代)
08.26【追悼】松岡校長 「型」をめぐる触知的な対話(深谷もと佳)
08.27【追悼】松岡正剛の断片を追いかけて 10shot(後藤由加里)
08.28【追悼】松岡正剛の”変襲力” 月は裏側も見せませんからね(金宗代)
08.30【追悼】デーモンから見たゴーストの“死”(津田一郎)
09.01【追悼】松岡正剛 終わりではなく始まり(田中優子)
09.02【追悼】「マンガのスコア」が見た松岡正剛(堀江純一)
09.03【追悼】松岡正剛のひっくり返し(林朝恵)
09.05【追悼・松岡正剛】「たくさんの生きものと遊んでください。」(松井路代)
09.06【追悼】校長・松岡正剛 石のざわめきを聞く(林愛)
09.07【追悼】松岡正剛 心は一秒たりとも寝ていない(福田容子)
09.07【追悼】半熟の松岡正剛(鈴木健)
09.08【校長相話】「通りすがり」も「単なるリアル」もダメ(野嶋真帆)
09.11【追悼・松岡正剛】啐啄同機のリズムとともに(今福龍太)
09.12【オツ千番外編】追悼松岡正剛・1700夜おっかけ宣言(吉村堅樹・穂積晴明)
09.13【追悼】松岡さんの面影は、私たちの〈創〉を刺激し続けただろう(大澤真幸)
09.16【追悼・松岡正剛】「空」のような人、「空」のような場所(安藤礼二)
09.19【追悼・松岡正剛】暗喩と暗示とシンボルと解釈余地で(山本春奈)
09.22【追悼】松岡正剛という懐で遊んだ四半世紀(中野由紀昌)
09.23【追悼・松岡正剛】遠景に去りゆく“松丸本舗”(手嶋龍一)
09.24【校長相話】マクラメの編み方(阿久津健)
09.25【追悼・松岡正剛】専門に墜ちない知の輝き(佐藤良明)
09.27【追悼・松岡正剛】学際の真髄は松岡道場で鍛えられた(佐倉統)
09.29【追悼・松岡正剛】「共読」の学校で「本の連」をつくりたい(ほんのれん編集部)
つづく>>
エディスト・クロニクル2024 #01 編集のタイドを起こす
エディスト・クロニクル2024 #02 追悼・松岡正剛
エディスト・クロニクル2024 #03 「25周年番期同門祭でいく」
Back Number エディスト・クロニクル
エディスト・クロニクル2023 #03 モンスターを出しなさい
エディスト・クロニクル2023 #02 エディット群島の躍動
エディスト・クロニクル2022 #02 1800夜とEdist新連載の夏
エディスト・クロニクル2021 #03 ウチとソトを飛び越えて
エディスト・クロニクル2020 #03 ハイパー・メディエーションに向かって
エディスト・クロニクル2020 #02 オンラインに感じるトポス
エディスト・クロニクル2019 Movie #03 離ユニオンと出世魚
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
写真家研究とモンタージュで写真を深める【倶楽部撮家:25秋募集】
倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
【本楼紹介】世界一大きな躙り口?井戸のような書棚空間「井寸房」
松岡正剛の蔵書を配架しているゴートクジISIS館内「本楼」(東京都世田谷区)には約2万冊の日本に関する本が並んでいます。普段、一般公開されていないこの「本楼」の一部を特別にYouTubeイシスチャンネルでご紹介します。 […]
急報!鈴木寛からの事前お題発表【6/20開催『情報の歴史21』を読む ISIS FESTA SP】
知の最前線で活躍するプロフェッショナルたちは、『情報の歴史21』をどう読んでいるのか?人類誕生から人工知能まで、人間観をゆさぶった認知革命の歴史を『情歴21』と共に駆け抜ける!ゲストは鈴木寛さんです。 急報 […]
コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。