背番号51といえば、メジャーで活躍したイチローが有名だが、プロ野球界では「51」といえば、出世番号だ。巨人の浅野翔吾選手をはじめ、多くの球団は期待の高卒選手にこの番号を背負わせる。
そうなのだ。「51」という数字を背負った51[守]は、大きく“カワル”ことを期待された期だったのだ。鯉が竜へと出世するように。
鯉は竜になれたのか。
遊刊エディストの記事で、51[守]の泳ぎ=稽古模様を振り返ってみたい。
【鯉は一心に泳ぎ始めた】
■3月3日 51[守]ボードオープン
○3月16日 ◎ボードメンバー紹介記事(堀田幸義師範)
「フレッシュな貫禄」51[守]ボードが加速する
○3月19日 ◎感門之盟ルポ(教室名紹介)(エディスト編集部)
【51[守]教室名一覧】おいでシナプス、カタルトシメス、一月二十五日も仲間入り【81感門】
●4月1日 51[守]第1回伝習座
○4月1日 ◎伝習座レポート(編集部・上杉公志記者)
<速報>春の「不足」を編集する方法【51守伝習座 学匠・律師メッセージ】
○4月8日 ◎伝習座レポート(福井千裕記者)
デザイナー穂積が明かすセイゴオディレクション【51守 伝習座】
○4月18日 ◎師範数奇エッセイ(阿曽祐子師範)
美生柑というダントツー51[守]師範エッセイ(1)
○4月20日 ◎師範数奇エッセイ(相部礼子師範)
24時間生活者に潜む、たくさんのわたし-51[守]師範エッセイ(2)
○4月22日 ◎師範数奇エッセイ(角山祥道師範)
寄り道する藤井聡太―51[守]師範エッセイ (3)
○4月24日 ◎師範数奇エッセイ(稲垣景子師範)
ボルダリングはギシシとオノマトペ―51[守]師範エッセイ(4)
○4月26日 ◎師範数奇エッセイ(佐藤健太郎師範)
食べ歩く、軸、動く―51[守]師範エッセイ(5)
○4月30日 ◎師範数奇エッセイ(阿久津健師範)
ファットラヴァ~組み合わせの実験器 ―51[守]師範エッセイ (6)
▲師範の数奇エッセイ。阿久津師範のアイキャッチも光る。
○5月4日 ◎フライヤー紹介(阿曽師範)
フライヤーはためく開講前夜【51守出遊】
○5月7日 ◎アイコン紹介(阿曽師範)
開講前から、51[守]は急流を昇り始めていた。
先陣を切るのは師範だ。「編集は遊びから生まれる」を掲げるイシス編集学校である。師範が率先して遊ばなくて(編集しなくて)どうする? 数奇を語る「師範エッセイ」は、そのひとつの現れだ。
【水の冷たさに体を慣らす】
■5月8日 51[守]開講 用法1スタート
○5月8日 ◎開講日ルポ(景山和浩番匠)
○5月11日 ◎伝習座レポ+型の紹介(石井梨香師範)
○5月12日 ◎近大組の紹介(景山番匠)
○5月14日 ◎教室模様(勧学会レポ)(角山師範)
○5月15日 ◎伝習座レポ(お題マッピング)(阿部幸織師範)
○5月24日 ◎空文字(角山師範)
太宰治は「空文字アワー」の先駆者!?――51[守]勧学会模様
▲19教室156名の学衆が竜を目指した。
ゴールデンウィーク明けに開講した51[守]。稽古のはじめは水に体を慣らす時期だ。自己紹介や空文字アワーを経て、徐々に共に泳ぐ仲間の顔が見えてくる。
【番ボーでぐいと加速する】
■5月30日 用法2スタート
○5月30日 ◎伝習座レポート(阿曽師範)
「カレー」で世界像を結びなおす【51守・用法1から用法2へ】
●6月3日 第1回番選ボードレール
▲第1回番ボー、合金と合コン(一種合成)。学衆たちは新しい熟語を創出した。
○6月3日 ◎一種合成解説(番ボー)(稲垣師範)
○6月7日 ◎仮留め推奨&番ボー(角山師範)
「仮留め上等!」の極意は『徒然草』にあり!? 【51守番ボー】
○6月16日 ◎近大組レポ(景山番匠)
■6月17日 第2回伝習座 in本楼
○6月26日 ◎大澤真幸氏講義紹介(角山師範)
7月2日、大澤真幸が本楼に現る。【51守特別講義】
学衆にとってのひとつめの滝が、第1回番選ボードレールだ。これを「楽しい!」と受け取るか。「苦しい」と退くか。分水嶺だ。
師範代たちにとっての滝は、第2回伝習座だ。ここでの学びが、卒門までのエネルギーとなる。
【大澤真幸にぐわっと揺さぶられ】
■6月23日 用法3スタート
○6月27日 ◎大澤本紹介(三津田恵子師範)
大澤真幸 師範が勧めるこの1冊(上)【51守特別講義】
○6月27日 ◎第2回伝習座レポ(福井記者)
笑え、抗え、揺さぶっていけ【51[守]伝習座】
○6月29日 ◎大澤本紹介(梅澤光由師範)
大澤真幸 師範が勧めるこの1冊(下)【51守特別講義】
■7月2日 大澤真幸の編集宣言!(51[守]特別講義)
▲本楼で講義する大澤真幸さん。学衆の反響は大きかった。
○7月3日 ◎大澤講義レポ(福井記者)
【大澤真幸の編集宣言!】アブダクションで〈世界〉からの呼びかけを見出せ
○7月6日 ◎020番の実践1(石黒好美師範、堀田師範)
64技法で“遊び”尽くせ――51[守]師範×師範×エディット
○7月7日 ◎020番の実践2(佐藤師範、阿曽師範)
待ちたい恋愛・早押しの恋愛――51[守]師範×師範×エディット
●7月8日 第2回番選ボードレール
○7月9日 ◎汁講レポ(畑本ヒロノブ師範代)
近場のコンビニ気分で編集稽古【51守汁講】
○7月17日 ◎リアル汁講レポ(福井記者)
夢中になるっていいじゃない【51[守]汁講潜入レポ】
○7月19日 ◎伝習座レポ(阿曽師範)
イシスは何を「再生」するか【51守伝習座】
○7月22日 ◎伝習座レポ(一倉広美師範代)
ぎょっとして指南の先の世界かな ―師範代が見た51守伝習座
特別講義「大澤真幸の編集宣言!」に第2回番ボー。学衆&師範代の既成概念は、ここで大きく揺さぶられた。今のままでいいなら、編集稽古はいらない。
「遊び」もこの期間中に複層化した。師範代たちがペンを取り、師範は自らお題で遊んだ。
【最後のひと泳ぎ~さらにその先へ】
■7月23日 用法4スタート
○7月25日 ◎汁講&教室模様&番ボー(阿曽師範)
無言の汁講・多弁の稽古【51守番ボー2】
○8月20日 ◎汁講&教室模様(阿部師範)
「ないものねだり」のインタースコア ─センタイ派が起こした「事件」とは─ 【51守】
■8月20日 卒門日
○8月31日 ◎50守から受け継いだもの(若林牧子番匠)
50守から51守へ、2つの贈りもの
■9月16日、17日 感門之盟
▲一倉師範代は感門之盟の挨拶で、19教室を読み込んだ。
○9月16日 感門之盟1日目総まとめ(上杉記者)
【第82回感門之盟】エディットデモンストレーション Day1 公開記事総覧
○9月17日 感門之盟2日目総まとめ(上杉記者)
【第82回感門之盟】エディットデモンストレーション Day2 公開記事総覧
○9月22日 学衆×師範×数奇 ボルダリング対談(稲垣師範)
編集稽古の“共攀”カンケイ――51[守]学衆×師範×数奇
●9月24日 勧学会クローズ
○9月29日 感門之盟後日談/教室模様(佐土原太志師範代)
シビルきびる教室の「いないいないばあ」――【82感門・後日談】
○10月6日 学衆×師範×数奇 サルサ対談(石黒師範)
型があるから自由に踊れる―編集はサルサだ! 51[守]学衆×師範×数奇対談
○10月18日 学衆(黎明期の元師範代)対談(角山師範)
イシス流リスキリングのすすめ――51[守]ピテカントロプス対談
○10月19日 学衆×師範×数奇 カメラ対談(阿久津師範)
消える私・現れる像 51[守]学衆×師範×数奇対談
最後の大きな滝だ。越えるか、諦めるか。
51[守]では、卒門〆切までの数日間でいくつもの奇跡が起こり、19の教室では歓喜の輪ができた。滝を登り切ったのは、119名であった。
彼らは竜になったか? まだ早い。破も離も花伝所もある。119名はまだ何も成し遂げてはいない。卒門は、次の挑戦へのパスポートなのだ。
アイキャッチ画像/渓斎『渓斎鯉の滝登り』甘泉堂、国立国会図書館デジタルコレクション
◆イシス編集学校 第52期[守]基本コース募集中!◆
日程:2023年10月30日(月)~2024年2月11日(日)
詳細・申込:https://es.isis.ne.jp/course/syu
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
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